2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『GOSICK VI 仮面舞踏会の夜』

ドリルー。ドリルー。(通常の二倍) 昨日の投票と前後しましたけどこれも読みました。時間的には前巻の直後ですが、お話としては単体のもの。夜汽車のコンパートメントで同席した行きずりの六人の中で殺人事件が発生。中盤は一人一人から事情聴取をしていく展…

2006年下半期ライトノベルサイト杯

ライトノベルは新刊で読むことが少ないので、投票できる作品があまり多くないのです。しくしく……。 【06下期ラノベ投票/単発/4289501621】 ピーターパン・エンドロール作者: 日日日,中村佑介出版社/メーカー: 新風舎発売日: 2006/09/05メディア: 文庫購入: 6…

『蟲と眼球と白雪姫』

完結。日日日さんにとっては、最後まで書ききった初のシリーズということになりますね。日日日さんの弱点が、ここでもやはり出てしまっていたように思います。伏線の弱さと、風呂敷の畳めなさ。終盤は神の力が云々というデウス・エクス・マキナ的展開なので…

本日一信

去年はこの日記を毎日更新することを目標にしていて、それはひとまず達成できました。年始の時点ではそんなこと考えていなかったんですけれど、三ヶ月も連日更新を続けていると途中で途絶えさせるのがもったいなく思えてきちゃったんですよね。今年は時間的…

『アイソパラメトリック』

幻だった写真短編集の文庫化。2001年に出版された時は本というよりお楽しみ箱という感じで、魅力は感じつつも値段の壁に阻まれて手を出せなかったのでした。今回の文庫化で五年越しの願いが叶い、やっと安心できる値段で入手できたという寸法。66枚(たぶん)…

裸エプロンの起源 - 幼な妻神シャザエルについて

ついにゆらぎの神話にも裸エプロンな褐色幼な妻が来ましたよ!この裸エプロンの人はシャザエルさんとかシャザエザルさんとか呼ばれる神様で、デャルト・ンマリヒという亜大陸方面のちょっとマイナーな神話に属してます。シャザエルさんは【理想の奥さん】に…

『アインシュタイン交点』

人類がいなくなった地球で新たな社会を形成している、人類ならざる人々のお話。実に意味不明かつ独特な雰囲気。奇形者が非常に多くドラゴンと呼ばれる大トカゲが飼いならされたこの社会では、今の私たち人類の営みもまた「遠い昔の神話」の物語として語られ…

『ふたり。 新風舎文庫大賞短編アンソロジー』

新風舎大賞作家の短編アンソロジー集。テーマは「ふたり」。日日日さん以外は初読でした。先頭に有名作家の日日日さん、中盤にはデビュー間もない新人を配置し、最後はキャリアのある堅実な作家で締めるという構成。 『夜汽車の骸骨』日日日 死者を運ぶ夜汽…

『スティール・ボール・ラン(9)』

ルーシーさんが! マウンテン・ティムが! ジャイロさんが! 敵は敵で何かかっこいいし、前巻に続いて熱い熱い展開でした。(でもジョニィさんは空気)愛する夫を守るため、何の能力も持たない身で異能者相手に奮闘するルーシーさんが健気すぎます。久々登場の…

本日一信

PV60万ー。いちいち報告することでもないんですけど、後から検索するための自分用メモとして。北方謙三さんの水滸伝を衝動買いしてしまったんですけれど。読むのは一体いつになることやら……。全19巻て。

『アンダカの怪造学III デンジャラス・アイ』

気がついたら一年近くも積んでました読了本。"人間とモンスターが仲良くできる世界"を目指す主人公・空井伊依さんの前に今回立ちはだかったのは、幼馴染の男の子。彼はモンスターを危険な存在と断じ、人間との繋がりを絶とうと目論んでいます。正反対の二人…

『空飛ぶ馬』がとても綺麗な小説でした

文学部の「私」と囃家である円紫師匠の周りで起こる様々な謎を扱った、日常系ミステリー。文章がとにかく美しくて、ひらがなと漢字の巧みなバランス配分が織り成す文字列には惚れ惚れしてしまいます。こんな文章が書けるようになりたいですねえ。「日常系ミ…

『謎の彼女X(1)』がみんな変態

唾液で繋がるコミュニケーション! 電波ゆんゆんの不思議少女が垂らしたよだれを舐めまくるラブコメ漫画。変態ですね。主人公は特に取り柄もない、平均的で内向的な男の子。異性に興味を持ちつつも実際に何するわけでもなかった彼ですが、不思議な転校生が机…

中二病を見下すな - 暗黒エネルギー

痛いニュース(ノ∀`):不登校の女子中生、ファンタジー小説を“自費出版” 魔法世界にさらわれた主人公の恋と冒険のストーリー 久々にストレートに腹が立ったので感情的に書き殴ります。(1/16追記:文芸社の共同出版の形態がマズいという話についてはid:kanoseさ…

『円環少女(2) 煉獄の虚神(上)』

うぇー、ひっどいお話ですねえ。隣接する幾多の魔法世界の中で、唯一魔法が存在しないために「地獄」と蔑まれている地球。小学六年生にして犯罪者の刻印を押された鴉木メイゼルちゃんは、魔導師協会の 手駒として血煙吹き荒れる戦場に趣くことを強制されてい…

『となりの801ちゃん』

ス・ウ・ツ! ス・ウ・ツ!異様にステキなWEB漫画を描く小島アジコさんが隠れブログに描いてた漫画の書籍化。801な彼女の生態観察記録四コマ。興味はあるけどちょっと遠い、という微妙な距離の801文化に軽く触れてみるには程よい一冊でした。801な人とそうで…

本日一信

ブログペット飼ってみました。ちょう今さら。ドラゴンです。名前はガラハド。下の広告が消えないーい。

『匣の中の失楽』

ミステリー四大奇書の一冊とやら。推理小説を愛する十人の若者と、そのメンバーの一人が書きはじめた実名推理小説。そこに起こった殺人事件を中心として、現実と創作物が交錯していく様を描いた長編です。奇数章と偶数章で虚と実が入れ替わるという(でもどち…

本日一信

ゆらぎの神話は初心者に分かりづらい! という声がずっと前から多数寄せられています。いい加減改善しようということで、私もいろいろ試行錯誤してみることにします。これでも魔界に来る前は童話作家やってたので。しばらくは要領を得ないことになるとは思い…

「ゆらぎの神話」の主要な神リスト(ちょう投げやり)

世界に数多存在する神々の中でも最大の勢力を誇るのは、「紀神」と呼ばれる一派です。全部で十人くらいいます。力関係的には国際警察機構に対する十傑集みたいな感じです。もしくはサザエさん一家でも可。以下、紀神たちを軽く紹介してみます。試みとして、…

『ファイブスター物語(1)』

なんかものすごく有名な一大叙事詩。遠未来っぽい宇宙国家時代、「モーターヘッド」なるロボットを用いて代理戦争が行われる社会がこの作品の舞台です。この第一巻の時点で既に終末までの年表は提示されていて、その流れに沿った物語が少しずつ描かれていく…

『神狩り』

情報工学の若き権威である主人公が、とある遺跡で発見された古代文字を解読しようとしたことから神との戦いに巻き込まれて行くお話。翻訳不能の古代文字、CIAやナチス、霊感や超能力といった一見インディー・ジョーンズばりのネタが乱舞しますけれど、その展…

『百合星人ナオコサン(1)』

うひゃあひどい。これが『まんがタイムきらら』と『電撃大王』の違いなのですか……うごごごご!とにかく全編下ネタ。下ネタ。下ネタというか幼女ネタ。あまりの幼女偏愛っぷりに幼女概念が遂にゲシュタルト崩壊です。もはや幼女ならざる幼女が画面内を所狭し…

『愚者のエンドロール』

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」そんな省エネ指向の主人公が、なぜか厄介ごとに巻き込まれては結局問題を解決するために動いてしまう古典部シリーズ第二段。海燕さんが米澤穂信さんのことを「名探偵の挫折」を…

ゆらぎの神話リング作りました。

http://flicker.ring.hatena.ne.jp/ 作りました。どうぞご利用ください。ロゴがあまりにもあんまりなので、その内どうにかしたいです。何かいい画像ありませんか。

『変身』

ある朝 グレゴールザムザが目をさますと神輿を担いでいた 間違えました。えーと、有名すぎて紹介するまでもないと思われるカフカさんの『変身』。朝起きると自分が毒虫になっていた、というアレ。でもこんな精神にクる種の作品だとは思ってませんでした。虫…

本日一信

ついでに「罰恋し編」もクリア。雛見沢はやっぱり馬鹿ばっかりでした。あと悟史くんは精神的に攻め。悟史×圭一。

『ひぐらしのなく頃に礼 昼壊し編』

ファンディスクの短編二本目。夏に発売された3D格闘ゲーム『ひぐらしデイブレイク』の設定を下敷きとしたオマケシナリオ。持ち主の間に強制的に恋心を発生させるマジックアイテム「フワラズノ勾玉」にまつわるドタバタ活劇です。『ひぐらしデイブレイク』が…

本日四信

明智光秀見てます。おもしろーい。この手の年表が最初から決まってるところに無理矢理解釈を当てはめるタイプの歴史フィクションは大好きです。燃え。

『ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編』

やー凄かったです! ファンディスクの短編一本目。全八作として完結した本編の後日談を語りつつ、本編中で十分に納得のいかなかったいくつかの要素が補完されています。オマケシナリオとは思えないほど大真面目で直球なお話でした。テーマ的な密度とシビアさ…