2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

文学フリマの「Twitter本」にうみねこの紹介入門記事を書きました

Twitter本告知と文学フリマへのご案内 - sakstyleの日記 - はてなグループ::ついったー部 ついったらーが集まって各々なんか書くというご本。5月10日の文学フリマで発表。私も記事一本書きました。タイトルは「はじめての魔女のゲーム〜概観・うみねこのなく…

魔王予言(3-12-5)

FSW

そして見よ、幼女が棍棒を背負ってやってくる。こころみは成就されたのだ。我々はまた、それが次のよろこばしきダンボールに繋がるものであると知るだろう。 予言ゲーム。よりそれっぽいことを言った人の勝ち。 http://h.hatena.ne.jp/Erlkonig/923427672794…

おへんじ

これおよびこの件について、このコメントへのおへんじ。 「甘え」という言葉に関しては、目前の状況に対してちょうど当てはまる事例として挙げたものです。引用文をあのように解釈し、自己責任の下で選択したのは私です。状況としては、辞書に載っている言葉…

『未来妖怪 異形コレクション』

はじめて読む異形コレクション。今回のテーマは「未来妖怪」。ワードだけ提示するから意味は各自で考えましょう、という類のテーマ設定なので、各々の作家が独自に解釈する「未来妖怪」像が楽しいアンソロジーです。「未来」の解釈、「妖怪」の解釈、どちら…

ですます調は他人に語りかける文体

なのだと思った話。基本的に、「誰かに語りかける」という前提がなければ、ですます調は使われません。それが特定の相手であるにしろ、もっと漠然とした「読者」であるにしろ。自分用のメモにですます調で文章を綴る人って、ちょっとイメージするのが難しい…

語りえぬことを沈黙するか放言するか

有意な意見を持ち得るほどの知識、見識を持ち合わせていない問題に対する態度って。 語り得ぬことは沈黙する 語り得ないから無責任に放言しちゃう という感じに二分化しやすい気がしました。「語り得ないから放言できる」という心理のあり方は趣深い。(別に…

『serial experiments lain』layer:04 Relligion

鬼ごっこでうわーってなってガッチャでプロトコルに穴があるからあっち行け! っていう話。 パパだけじゃなくてママもなんか知ってるのかしら 頭なでるし ガッチャ? ガッチャマン? Got you ね 玲音ちんが急に明るくなったのはなぜか 学校の屋上で布に包ま…

いかりこは笑っている

FSW

いかりこは怒っている。いかりこの怒りは、この世の何者にも向けられない。いかりこの怒りはこの世が"このようにあってしまう"という不条理に対して、まさに世界の構造そのもの不整合に対して向けられている。世界の構造に対して向けるべき憎悪を世界の内容…

『円環少女(5) 魔導師たちの迷宮』

まさかここまで追い込むとは。主人公が状況的に追い込まれてているのは、まあ読めば分かります。でもそれ以上に、作者さんはずいぶん厳しいところまで自分を追い込んでしまったなあと思います。だってこのテーマって、"絶対に答が出せない"類の問いなんです…

3Dのリアル頭身RPGが失ったもの

というか、「2DドットのサイドビューRPGには見られる一演出効果」の話。 FFとかロマサガの、いかにも2Dドットといった感じのデフォルメされたプレイヤーキャラクターを想定しています。プレイヤーキャラはだいたい、二〜三頭身とかのかわいらしい姿でバトル…

『天球儀 藤崎竜作品集3』各作感想2/2

昨日の続き。 「DRAMATIC IRONY」 けっこう解釈の難しい作品。善悪二元論に疑問を呈する構造になっていつつ、その外側をさらにメタな世界で覆っているという。主人公の名前が「メタファー」だったり、結果的に光と闇の間を取り持つことになるキャラクターの…

新社会人が警戒すべき飲ミニュケーションの罠

×飲ミニュケーション ○飲ミュニケーション 正しく発音しようとすると言いにくいので注意。しらんがな。

『天球儀 藤崎竜作品集3』各作感想1/2

えらい間が空きましたが『天球儀』感想の続き。一品ずつ書きます。書影でないのが残念。 「天球儀」 これだけ初読。藤崎さんがドタバタギャグを描くとこうなるという。最後のオチまでの骨組み構造がまずあって、その隙間を埋めるためにどんどこ個別のギャグ…

本日一信

魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔 魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔 魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔 魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔 魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔…

第1話「魔法少女きゆら」 Cパート

FSW

おまけ。何をしていたかというと、一日一小説大会に適当に乗ってました。 スタンガンの一撃で、"右崎宇佐子"は綺麗にのびた。"諸星きゆら"は右崎の鞄を掴み上げる。中に潜んでいたネズミが慌てて逃げだそうとしたが、きゆらは即座にファスナを閉める。「おま…

第1話「魔法少女きゆら」

FSW

魔法少女きゆらの小説日本語訳。完結したのでまとめリンク。上から読みます。ときどき訳注があります。勝手に修正したり追加したりします。 アバンタイトル Aパート(シーン1) Aパート(シーン2) Bパート(シーン1) Bパート(シーン2) Bパート(シーン3) Cパート

第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン3)

FSW

シーン2の続き。ラスト。 翌早朝。 「うー」 自席に突っ伏したたまま、私は自分の頭にチョップをかました。一発では物足りないので、右、左、右、左と連続チョップを繰り返す。「ちょ、ちょっと……どうしたのうさ子ちゃん」「どうも気分が優れません」 「遠足…

本日一信

衝撃の真実。ククク……。

第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン2)

FSW

シーン1の続き。 「説明だけしてしまう」 真っ暗な空洞に、私と諸星さんだけがいる。この空洞は……今日の昼間、諸星さんの瞳の中に見た空洞だ。その中に、今は私自身が吸い込まれている。「自分の心の中でローカルに思い描いた世界を、あなたは客観世界に反映…

第1話「魔法少女きゆら」 Bパート(シーン1)

FSW

Aパート(シーン2)の続き。 「はい……プラン通りきゆらとの接触には成功し……予想外なほど順調に進みましたが……」 ネズミがカバンの中で、何かぶつぶつ呟いている。漏れ聞こえてくる言葉から推察するに、昨日今日の報告っぽい。どうでもいいけど下の名前呼び捨…

第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン2)

FSW

シーン1の続き。 「無理だと思うけどなあ」 身長180センチを越える巨人ぜり子(なんと本名)は悲観的な反応を示す。「うん……やめときなよ……」 小学三年の図画工作「私の好きな動物」の時間に見事なウーパールーパーを描き上げて以来あだ名がウーパールーパ子略…

「情景描写」という小説のお約束について少し

小説には「情景が視覚的にイメージできるようにしなけれなばらない」的なお約束があります。あると思います。いきなり登場人物だけがいて周囲の状況が見えない、ということは避けるべきだ的な。個人的には、このお約束というのは「ルール」ではなく「フォー…

本日一信

アバンタイトルの続き。Aパートと言いつつシーンでブツ切ります。明日は多分更新ありません。

第1話「魔法少女きゆら」 Aパート(シーン1)

アバンタイトルの続き。 Q.魔法で何が出来ますか。*1A.主に物語の文脈を操るよ。 Q.町の平和を脅かす悪者とか出ますか。A.出ます。悪の天才科学者金城ひろしとか出ます。 Q.ライバルキャラとかは。A.謎の美少女セラティ・ドミナントスター・バイオレンスハッ…

第1話「魔法少女きゆら」オープニング

(第一話にオープニングはない)

第1話「魔法少女きゆら」 アバンタイトル

FSW

「*1」とかのコメントは訳注です。第一話で終わりですが、Aパート、Bパートと続きます。 「おめでとう!」 ネズミがしゃべったので、私は魔法を信じることにした。*1「魔法少女委員会は、君に魔法使い師の素質有りと正式に認定したよ。君は今日から、この紀…

理性教団の誕生

FSW

(理性ちゃんの話。SFです) ものを食べなければ……。 急な仕事を片付けねばならないのだと、一昨日の晩に両親は出かけていった。片道一万円もかかる遠いところの同僚が職務を置いて消えたというので、数日は泊まり込まねばならないのだ。折りの悪いことに、私…

『天球儀 藤崎竜作品集3』

半年くらい前に出た出た作品集。二冊あるコミックス版短編集の「第三弾」ではなく、『PSYCHO+』『サクラテツ対話篇』と続いた文庫版作品集の第三弾という位置づけ。表題作の「天球儀」のみ単行本初出で、残り7作は過去に刊行されたコミックス短編集に既に収…

本日一信

そういえばセブンスドラゴンをクリアしました。中盤以降はこちらのレベルが常に適正レベルを超過しちゃってた感じで、難易度的な手応えをあまり感じられなかったのが残念でした。パーティー二つ用意するとかして進めると、もっとスリリングだったのかなとか…

はてなカラースターに隠された陰謀

はてなカラースター 2009年、ブコメ欄は衆愚の炎に包まれる……! (こんぺいとう貪りながら)