ジーン・ウルフ

伏線と描写の区別がない『新しい太陽のウールス』

1 なんで小畑健やねん。 2 『新しい太陽の書』シリーズ、幻の第5巻。80年代に4巻までが訳された時は、続編である本書の訳本出版には至りませんでした。それで長らく未訳になっていた本書が、昨年の前巻新訳によってついに出版。日本では寡訳なジーン・ウルフ…

『独裁者の城塞 新しい太陽の書(4)』

うわあ……ようやります。頑張ってここまで読んだ甲斐のあった第四巻。ここまでずっとお話が動きそうでなかなか動かず、どうなるのかなーどうなるのかなーと思っていたらなんとこうなりますか。完全に予想外。この「共和国」の政治システムって、ちょっとコレ…

『警士の剣 新しい太陽の書(3)』

お話が大きく動きはじめた、ような気がしないでもありません。これから何がどうなるかはわかりませんけれど、次の最終巻で伏線が一気に回収されて大きな色々が起こるのだろうという予感。正直一冊読み通すのも大変な本なんですけど、とにかくこの続きが気に…

『調停者の鉤爪 新しい太陽の書(2)』

だんだんよく分からなくなってきましたよ。やってることは相変わらずあっちふらふらこっちふらふら、一冊半もかけて最初のお使いすら完了してませんけど、まあ一巻の頃よりは多少お話が動いた気がします。ストーリー的には『A I R』の前半がテンポよく思えて…

『拷問者の影 新しい太陽の書(1)』

ひー。わりと怒涛。情報が洪水のようですよ。ちょっとぼうっとするともう展開が分からなくなって、戻り読みを余儀なくされます。おかげでページがなかなか進まなくて、グレッグ・イーガンさんはまだ読みやすいほうだったんだなあと。 この一巻だけで四百ペー…