北山猛邦

童話的終末観 - 北山猛邦『『アリス・ミラー城』殺人事件』

物理の北山! デビュー以来ガチガチの物理トリックを書き続けてきた北山さんが「化けた」とされる本作。なんか凄いアイテムらしい「アリス・ミラー」を手に入れるため、孤島の城に集められた八人の探偵たち。当然のように次々人が死んでいきます。犯人はどい…

「終末」なき「終末観」 - 北山猛邦『『クロック城』殺人事件』

単著としては初めて読む物理の北山さん。 物理の北山と言うだけあって、最大の見せ場となるところの物理トリックはさすがという感じ。ただその発想の面白さに対して、読者の感じる意外性を有効に引き出せていない構図になっていたのがちょっと残念です。「あ…

『ファウストvol.6 SIDE-B』

はい、まだ読みきってなかったんです。 『糸の森の姫君』北山猛邦 前作に引き続きトリックがギャグ。狙ってるのか素なのか分かりません。"子供の考えた計画の浅はかさ"がいい感じに出ているので、いいんじゃないかなと思います。桜庭一樹さんの某作品に近い…

『ファウストvol.4』

はい、巷ではvol.5の感想も出尽くした感じのこの時期にvol.4ですよ。ミステリーのフロントラインとやらに読み残しがあったのでvol.5を読むついでにこちらも片付けましたという話。 『廃線上のアリア』北山猛邦 えー? 文芸合宿の短編を除くとこれが実質はじ…