日高万里

『ひつじの涙(7)』

完結。なぜか最終巻だけ感想書くの忘れてました。日高さんらしい前向きな終わり方。物語の中心にあった問題は解決し、その周囲の人々にも良い変化が訪れる予感を感じさせつつのエンドでした。よかったよかった。あと諏訪さんがやっぱり怖い人だった件につい…

『365日の恋人』『終わらない恋のために』

秋吉家を中心とした(連作)短編で、零ちゃんとか十波さんとか比較的年少組の人たちが主役。時間軸的には数年前を扱う『世界でいちばん大嫌い』から入った身としては、ちびっ子だった彼ら彼女らの成長っぷりがたいへん微笑まいです。十波ちゃんには「十波の波…

『ひつじの涙(6)』

ブックドラフト! ブックドラフト! お話は佳境。クライマックスを次巻に控え、神崎さんと凌さんが遂に正面対決ですよ! 涙を見るか血を見るか! 指輪は手に入らず魔王サウロンの野望は達成されてしまうのか! (はいはいおもしろいおもしろい) 青響会長が実…

『ひつじの涙(5)』

爆弾ー。また爆弾がー。このお話の勝利条件は指輪を見つけることで、それさえ達成されればとりあえず何とかなるとは思うんですけど、う−ん。それを見つけるためにクリアしないといけない思わぬ障害が明らかになって、お話の方向自体が軽く角度を変えた印象で…

『ひつじの涙(4)』

新キャラとして蓮見さんのイトコが登場し、不穏な空気が立ちこもりまくり。物語のテーマに対する当て馬というか、必死に過去の痛みと向き合おうとする蓮見さんに対して「昔のことなんかとっとと忘れた方が幸せなんだよばかやろー」的ベクトルの圧力をかけて…

『ひつじの涙(3)』

これまでと概ね同じようにして少しずつお話が進んでいきますけど、神崎さんに重要な心境の変化が訪れたりして、物語としては序から破への転換期という感じでもありますね。これまでは神崎さんと蓮見さん兄妹がお話の中心でしたけど、この三巻では研修部や生…

『ひつじの涙(2)』

ペカーッ。 だから、主役の蓮見さんと神崎さんがかわい過ぎます。ヒロイン蓮見さんは登場人物のほぼ全員からかわいいかわいいと猫かわいがりされ、しかもそれに全く違和感のないストレートなかわいさ。もう喋ったり歩いたりしているだけでかわいいのです。反…

『ひつじの涙(1)』

にょろりー。 平たく言うと、ちょっとトラウマ持ちの男の子がさらにトラウマ持ちな女の子(およびその家族やクラスメイト)にいいようにいじくり回されるお話ですね。本来なら性格容姿ともに格好いい部類に属するはずの神崎さんが、これでもかと好き放題される…