森絵都

『DIVE!(下)』

わっほい傑作。王道まっしぐらでありながら、どこか繊細さをも感じる作品でした。プロットだけを書き出すならば、挫折と克服が何度も繰り返されるだけのお話です。この作品は、そういうところで奇を衒うことはありません。それでもぜんぜん陳腐さを感じさせ…

『DIVE!(上)』があまりにも真っ直ぐすぎて

わ、これは面白い。王道な、あまりにも王道なスポーツもの。たとえ王道であろうとも、ここまで正面から本気で王道を貫くと一種のオリジナリティのようなものが発生するのか、と驚かせてくれる作品です。なんの変哲もない正拳突きでも、その一撃でコンクリー…