長谷敏司

『円環少女(6) 太陽のくだけるとき』

1 400ページ読むのに8時間かかったライトノベル。*1 初期は読みにくい読みにくい言われてた文体もかなり改善されて、「悪文ゆえに読解が阻害される」ということはほとんどなくなりました。文章密度も、ちょっと濃ゆめではありますがライトノベルの常識範囲。…

『円環少女(5) 魔導師たちの迷宮』

まさかここまで追い込むとは。主人公が状況的に追い込まれてているのは、まあ読めば分かります。でもそれ以上に、作者さんはずいぶん厳しいところまで自分を追い込んでしまったなあと思います。だってこのテーマって、"絶対に答が出せない"類の問いなんです…

『円環少女(4) よるべなき鉄槌』の業がどうしようもないので私はとても悲しいです

もう、「魔法使い」と「力を持たない人間」の"分かり合えないっぷり"が余りにも徹底しています。読んでいて、それがとても悲しいです。 無数の世界に、無数の世界観を持った魔法使いたちが生きているというのがこの作品の基本です。ここで言う「世界観」は、…

『円環少女(3) 煉獄の虚神(下)』

人類最強レベルの敵とドンパチやりあうという、第二作にして先が心配になってしまう超インフレ展開。いえ、本当に大丈夫なんですかこれ? この人のことだから考えあってのことだとは思うんですけど、ひえー。ひええー。上巻では「死地に赴かされる子供」とし…

『円環少女(2) 煉獄の虚神(上)』

うぇー、ひっどいお話ですねえ。隣接する幾多の魔法世界の中で、唯一魔法が存在しないために「地獄」と蔑まれている地球。小学六年生にして犯罪者の刻印を押された鴉木メイゼルちゃんは、魔導師協会の 手駒として血煙吹き荒れる戦場に趣くことを強制されてい…

『円環少女(1) バベル再臨』

裸人飛行機! 裸人飛行機! 裸人飛行機の人がステキ過ぎました。ものっすごいインパクト。なにせ空飛ぶ変態です。エアダイバーです。ジャック・ラカンさんも真っ青ですよ! 惜しむらくは、出番があまりにも少なすぎたこと。どうして彼をレギュラー級の扱いに…