『うみねこのなく頃に』 再プレイ考察メモ EP2 前日談
『うみねこのなく頃に』エピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。
プロローグ
沖縄
- 譲治さん視点。紗音さんとデート。
- 二人とも私服。
- 紗音さんはメイド服バージョンと比べて、正直ふとましい印象。譲治さんは……どっちにしてもふとましい。
- 譲治さんの私服の「富竹フラッシュ」はネタになりやすいですけど、ちゃんとドッグタグもつけてますね。
- 「こんなことを口にするカップルがいたら、石を投げてやりたいとすら思ってた」と譲治さんの内面。
- こういう話になると譲治さんでもフラットではいられない様子。
- 水槽の中であったとしても、海だと思えばそれは海、と紗音さん。井の中の蛙の幸せを否定しない、「信じる」という作品テーマにひっかけた発言。
- EP1冒頭と同じく、登場キャラクターの一覧とタイトルバック。(これがあるのはEP1だけだと思ってたけど、誤解でしたね……)
- 天気は残念ながら曇。
- バイキングで昼食。二人して見栄を張って量を少なめにしようとし、互いに突っ込み合うお二人。はいはいのろけのろけ。
- 小さい頃の譲治さんはいじられキャラだった、という回想。今は紗音さんをいじって喜んでいる。
- 譲治「母さんにもよく注意されるよ。やっぱり僕も、太極拳とかを始めて運動しないと駄目かなぁ」
- EP4の譲治さんが絵羽さん譲りの格闘技マスターな件だったのはどういう扱いなんでしょう。この会話を譲治さんの軽口的な謙遜と見るべきか、魔王譲治の勇姿の方が幻想だったと見るべきか。幻想だとすれば、それは誰の?
- 「想う力には魔法が宿る」と、話が魔法を肯定するような流れに。
- EP1のラストで"魔法は否定しなければならない"という流れが作られましたが、EP2の冒頭からそれを覆すような雰囲気です。
- 二人の今は様々な積み重ねからくる必然的な結果だと言う譲治さんと、本当に奇跡はあったのだと主張する紗音さん。ここで紗音さんの視点に移行。
荒れる六軒島の海
- (おそらく)紗音さん視点
- 鎮守の祠の霊鏡。これまでの自分の家具としての人生を、鏡に重ね合わせる描写。「割らなければ、私の人生は永久の合わせ鏡」
- 真っ二つに割られる鏡。
- 楽園を追放され、自分の力で生きることになったという記述。世界の一なる元素、(=愛)を失うのは世界を失うのと同義。
- ちょっと混乱しますけど、テーマ的には楽園を捨てて愛を手に入れた、という話と見るべきでしょうか。
- メニュー画面をExitする時、シーンの終了時などのガラス(鏡?)が割れる描写が多用される本作。この霊鏡を割るシーンは、モチーフとして何か繋がりがあるのでしょうか?
- なお、ガラスを漢字で書くと硝子。これをEP5予告段階での新キャラ、「肖子」と関連づけるのは無理筋ではないでしょう。肖子は鎮守の祠に祀られていた鏡の化身?
- ……って言ってから調べてみたら、「肖子」ってネット上の俗称ですかよ! 騙された!
OPムービー。
- EP1と変化なし?
家具
『うみねこのなく頃に』エピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。
六軒島
- 引き続き、紗音さんの回想。自身を「人間未満」と形容。
- いつぞや、右代宮本家に絵羽一家が訪れた時のこと。朱志香さんが受験生ということなので、三年前の中学生の頃? あるいは昨年くらいなら、受験生という言い方も通るかも知れませんが、それだと譲治さんと紗音さんが一気に仲良くなり過ぎなのでちょっと無理がありそう
- 夏妃さんの苛立ちから、八つ当たりを受けやすい紗音さん。こうして萎縮してしまうと、ますますミスが多くなってしまう。
- ここで譲治さんが紅茶の話題で助け舟。EP1の楼座さんの時は失敗してしまいましたが、こちらでは上手く場を和ませることに成功。ついでに、話の流れで譲治さんが小此木食品社長と面識のあることも語られます。
- でも、この時点で紅茶やらアールグレイの話題が出てるのに、EP1ではすっかり忘れてたっぽいのをどう取るべきでしょう。単に同じ話題でイメージを統一したかっただけだと思いますけど。
- 戦人さんと違い、譲治さんは落としたフォークを自分で拾うような直接的なことはしない。使用人の誇りを考え、裏からフォローするという姿勢。
薔薇庭園
- 屋敷を抜け、朱志香さんと会話。
- 朱志香「あの人、妙にキザったらしいところがあるからな」 あー、譲治さんってそう認識されてるんですね。
- 男勝りな性格でありつつ、色恋沙汰に敏感であるという描写がされる朱志香さん。その手の雑誌が大好きとのこと。
- 紗音さんが譲治さんを意識するのは、これが初めて、とのこと。
- 金蔵さんが降りてきたので、部屋を追い出されたと言って合流する譲治さん。この時点で金蔵さんはおそらく存命と。
- 今でも息子たちを子供として扱い、正座させたりする金蔵さん。この時点では、まだ財産運用に意識が向いている様子。
- 紗音さんの評では、譲治さんは"男性としてのルックスは、……多分、平均の部類で、特別目立つ方ではないと思う"とのこと。
- 互いに意識し始めた二人を散々いじる朱志香さん。と、ここで絵羽さんが登場。怖いよー。
- 譲治さんに見合いの話があることが明かされる。絵羽さん主導、譲治さんは乗り気でないという感じ。
- 絵羽さんの結婚観。夫婦の愛情は結婚してから育むもの。結婚相手の選択は、一時の恋心で決めず慎重に行うべきと。
- これは絵羽さんが結婚にビジネス的・政略的なものしか求めていないということではなく、秀吉さんと結婚した経験から得た本心として、それを「幸せな結婚」とみなしているのでしょう。絵羽さんの秀吉さんへの愛情は、ほとんど疑うべくもないものですし……。
- このシーン、紗音さんに対する悪意ある皮肉という意図さえなければ、独特な価値観に基づくいい話と読めるんですけどねえ。
- 絵羽「おとうさまの血を引く唯一の男孫」
- 縁を切った戦人さんを数えていないだけか、あるいは「右代宮戦人は存在しない」という伏線か。
- 経験未熟な譲治さんよりも、自分が判断した方がいい結婚相手が見つかる、と確信している絵羽さん。
- 子を愛して子を食す。絵羽さんの母性は、子を支配しようとする側面が一族の中でもっとも強いようです。だからこそ、絵羽さんが譲治さんを殺してしまうような展開も、意外ではないと思えます。
屋敷
- 先ほどのショックでぼうっとして、夏妃さんに叱られる紗音さん。
- 福音の家の使用人、瑠音の話題。手の抜き方を知っており、要領がよいと。
- いつの間にか嘉音くん登場。
- "もともと猫のように足音を立てず、気配をさせない彼だ"
- 家具としての隠密行動の性能を差しているようにも思えますね。EP4でそんな話がありました。逆に紗音さんは、足音を消しきれないとか。
- 怒り方を知らない紗音さんのために、自らが怒る嘉音くん。
- 紗音・嘉音同一人物説なんてものがありますが、その線で行くと二人の人格は感情を役割分担しているという見方ができますね。
- 「僕の魂なんて、とっくに汚れてる」意味深なセリフ。過去に何かあったのか、単に現状をそう表現したい年頃なのか。
- 家具の分際で過ぎた夢に酔っていた……と自省する紗音さん。
- ベアトリーチェの肖像前。
- 恋をする資格のない家具なのに、なぜ恋を知ることのできる心を与えたのか、と紗音さんが独白。
- この独白に答える謎の声。金蔵のことを指して、「家具に心を与えたか」と。
- 普通の家具には心が与えられないと読めますね。たとえば、源次さんには心がない?
- ベアトの立ち絵が、本編に初登場。
- 初読時は「人間としてのベアトリーチェは存在するけど、別に事件には関わってなくて……」とか必死で苦しい解釈をしてましたが、今となってはあまり突っ込んで考えるところじゃないですね、はい。
- 今だと、幻想サイドの描写ということでとりあえず納得できます。人間ベアトの可能性も、捨てる必要はないですが。
- 一なる元素、愛。これを最初に説明したのはイエス・キリストとのこと。
- 愛は世界を構成する元素、世界そのもの。
- 禁断の実を食したアダムとイヴが知ったのは愛だった。ゆえに楽園を追われて「人」になった。
- 紗音に思いを遂げさせてやる代わりに、鎮守の祠の鏡を割れと持ちかけるベアト。
- 鏡の魔力の性質はフォーク、ベアトの力はスープ。フォークを押しつけられるので、ベアトはスープが飲めない。
- 力の優劣ではなく、プロトコルがずれている感じみたいですね。
- 鏡は島の平穏を保つ。鏡を割らない限り、紗音の状況が変わることもない、と、二つの問題を象徴的に結びつけるベアト。上手いというか、ずるいというか。
- 魔法の期限は、譲治さんが結婚相手を決めるまで。
- ここで嘉音くん登場。ベアトに対して敵意むき出しの嘉音くん。
- 蝶の痣を残して去るベアト。
素晴らしき理想の世界
『うみねこのなく頃に』エピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。
朱志香との会話
- 時間軸は沖縄旅行後に戻る。せっかくのデート旅行なのに、別々の部屋で寝たとやら。なにやってんだと頭を抱える朱志香さん。
- それでも、恋愛経験的には紗音さんにだいぶリードされている朱志香さん。自分に魅力がないのかと、涙を浮かべながら本気で悩む。
- 文化祭に彼氏を連れて行くと、大見得を切って友達と約束してしまったとのこと。
薔薇庭園
- また現れるベアト。この時点で既に、紗音さんはベアトに言われるがまま、鎮守の霊鏡を割っている。
- 譲治さんとの仲は運命などではなく、自分の魔法の力のおかげだと釘を刺すベアト。
- ベアト「聞いたぞ聞いたぞ? 二人きりで旅行に行ったとな」
- 誰に聞いたんですかのう。適当言ってるだけかもですが。
- ベアト「…愛に満たされた二人にとって世界はただそれだけで成立する」
- 世界は二人いないと成立しない、という話は、EP4でも出てきていますね。
- 邪気がなく、恋人たちを心から祝福しているように見えるベアト。後に態度を逆転させ、愛を嘲笑しはじめるわけですが……。
- ここで喋っていることは、高いところに持ち上げてから突き落とすためのブラフ? それとも、もうひとつの本心の反映なのでしょうか。
- 紗音さんが沖縄土産をベアトに渡す。無邪気にほおばるベアト。
- このあたりの展開を見ると、ベアトは完全に「いい人」に見えますよ。これも一面では後々プレーヤーを突き落とすための布石ですが、完全に「騙し」のためだけの描写というわけでもないと思いたいです。必ず、ベアトの心理の何らかの面を反映したものであるはず。
- 以前、お守りとしてベアトからもらった蝶のブローチを、返そうとする紗音さん。きっかけは魔法でも、これからは自分の力で努力していかなければならないからと。
- それは好意の印だから、身に付けず宝石箱にでもしまっておくといい、とベアト。同じ悩みを持つ人にあげてもいいし、とにかく大事にして欲しいと。
- 用が済むと、手のひらを返されることの多い魔女。その繰り返しがベアトを傷つけている。強気に、しかし悲しそうに笑うベアト。
- 素直な感謝に慣れていないベアトは、それを与えてくれる紗音さんに好意を抱いている。紗音さんもそれに気づいており、彼女に対してできるだけ怯えないようにしている。
- ベアトが見えるのは、現状では紗音さんと嘉音さんだけ。
- ベアト曰く、蔵臼夫妻は特に魔法の才能がゼロ。
- 金蔵にも、魔法の才能はひとかけらもない。にもかかわらず魔術師の域にまで「至った」と。
- ベアトの思い出話。
- 金蔵の儀式は完全ではなかったが、熱意に免じてベアトはそれに応えた。それがベアトの運の尽き、と。
- 金蔵に魔力はなかったが、理不尽な賭けに挑む狂気はあった。
- 現世にある全てを手に入れた金蔵は、最後に愛を求める。結果、魔力を失い六軒島に縛り付けられたベアト。
- 鎮守の鏡。あれはベアトとは直接の関係はないが、相性が悪く魔力に干渉を及ぼされる。結果として、鏡に封じ込められたような状況になっていた。
- EP4まで、封じ込められていた"何か"が悪さをしたような気配が一切ないので、逆にものっそい気になりますよね……。なにか根源的なところに関わっているだろうと予想できるんですが。
- 蔵臼さんが何気なく紗音さんを褒め、それが彼女の自信に繋がった、というエピソード。
- 蔵臼さんって、利害の絡まないところではけっこう気のいいおじさんな気がしますね。
- ベアトと紗音さんの会話を盗み聞いていた嘉音くん。敵意のまなざし。いい感じだった雰囲気が凍る。
- まだまだ魔力が足りない、というベアトの描写。
- 嘉音くんから見ると、紗音さんは魔女にへいこらしているように見える。紗音としては、敬意を持ちつつ友人として接しようという意識があるはず。
- 魔女は人間ではないし、自分たちも人間ではない、と嘉音くん。
- 家具も、心を手に入れれば人間になれるという紗音さん。この意見を受け容れず、心を閉ざす嘉音くん。
- 海がねずみ色に見える嘉音くん。真っ青に見える紗音さん。
- 愛がなければ視えない。
- ベアトのブローチが、紗音さんから嘉音くんに渡される。渋々受け取る嘉音くん。このブローチが、朱志香さんとの仲を取り持ったと読めます。
薔薇庭園
- 珍しく外に出た金蔵。それでも、頭の中が研究で占められているのにはかわりない。同行している嘉音くんに下がれと命じる。
- ベアトーとか言って泣きむせぶおじいちゃん。ちょうかわいい。
- 金蔵の側に立つ、哀しそうな表情のベアトを目撃する嘉音くん。金蔵にベアトの姿は視えない。
- ベアトに至るためには何が足りない? と泣くおじいちゃん。こんなにもベアトのことで心が占められているにも関わらず、金蔵には「愛がないから視えない」とベアト。
- 金蔵の思いは「愛」の条件にあてはまらないと。では愛ってなんなのでしょう?
実は金蔵の奥さんこそがベアトの正体で、しかし金蔵には奥さんへの愛がないからベアトの姿が見えなかった、みたいな説がありました。情報が少ないのでなんとも言えませんけど、テーマ的には筋がよく通りますね。
文化祭
『うみねこのなく頃に』エピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。
朱志香の高校
- そろそろ朱志香さんパートに移行
- 10月の親族会議の前に、学校の文化祭がある。この日はその本番の様子。
- 彼氏いるよ、とホラを吹いてしまい、のっぴきならない朱志香さん。でも多分、ご学友たちには看破されている感じ。
- で、仕方なく嘉音くんに代役を頼むという流れ。裏で吹き込んだのは紗音さん。まんざらでもない顔で、上手いこと丸め込まれる朱志香さん。朱志香さんと嘉音くんにとっては、紗音さんが魔女役なわけですね。
- 紗音「愛し合う恋人同士にとって、独り者の僻み顔が何にも勝る甘ぁい蜜なのです☆」
- わーい紗音さん調子乗ってるー。
- 紗音さんと朱志香さんは年が近い同姓ということもあり、この手の話を打ち明けあえる関係。
- 朱志香さんは常々嘉音くんのことを紗音さん経由で聞いていた
- 譲治さんがなぜかツンデレを認知してる……。
- 嘉音くんはこの件に乗り気ではない。
- 「お嬢の恋遊びにつきあわされるなんて、本当は面倒臭いだけだった」
- 本人が聞いたら泣きかねない、かなりきつい物言い。
- 「でも、紗音にしつこく言われている。普段、借りも多い。断れなかった」
- この「借り」は紗音さん、それとも朱志香さんへの借り?
嘉音視点
- ここから嘉音くん視点。
- 嘉音くんは、見聞きした全てをお館様へ報告する義務を持つ。およそ当主らしくない、朱志香さんの言動も報告対象。
- PTA会長の夏妃さんは何かの親睦会。朱志香のライブは見られない。
- 学園祭の賑やかな雰囲気に、決定的に馴染めない嘉音くん。
- 紗音さんは学校に通ってますけど、嘉音くんはそのへんどうなってるんでしょう? まるで滅多に人前へ出ないような物言いですが……。
- ギターを持って舞台に立つ朱志香さん。
- 学校でのあだ名はジェシ様
- 朱志香さんのマイクパフォーマンス。軽薄を嫌う嘉音くんでさえ、これはこれですごいと評価を改める。
- だんだん大きくなるBGMの音量調整の演出が絶妙。すごくいい雰囲気になりつつ、直後のつるぺったんで全てが台無し。東方地上波初アニメ化おめでとうございます^^^^^^^
- 「楽しそう」でさらっと流す嘉音くんもわりと凄いと思います!
- 六軒島にいる時とは違う朱志香さんの姿に、「外」を垣間見たような気がする嘉音くん。
- けれどまだ海は青く見えない。
六軒島
- 学園祭の話題。
- 夏妃「高宮議員もお出でになっておりました。あなたによろしくと特に言っておりましたよ」「榎本会長もお出ででしたっけ」
- 高宮議員、榎本会長。単なる捨てのセリフの可能性が高そうですけど、名前だけはメモしておきましょうかの。
- 朱志香のマナーを注意する源次さんと夏妃さん。蔵臼さんは特に注意せず、朱志香の方は文化祭はどうだったか、と話題を振る。
- 蔵臼さんって、このあたりの言動を見ると夏妃さんより人当たり良さそうですよね……。打算的ではありそうですが。
- 夏妃さんに生徒会長としての事務的な挨拶を褒められ、これを一瞬ライブを褒められたのかと勘違いして喜び、直後に落胆する朱志香さん。
- 部屋を出る朱志香さん。そこに嘉音くんが現れる。
- ライブの件で、朱志香さんを見る目が少し変わっている嘉音くん。
- 家具だから、という嘉音くんの口癖を、朱志香さんは嫌っている。
- 楽しそうに歌う自分が羨ましかったのではないか、と指摘する。朱志香さん。
- 朱志香さんは二つの自分を作った。右代宮家の窮屈な自分と、自分の好きなことに精一杯な自分。
- 朱志香犯人説とかをふまえると、これを朱志香さんの二面性とかに拡張することもできるんですかしら。
- 「私はこんな運命じゃ納得できないから、自分の思い切りを頑張ろうと思った」
- この言い回しは独特。「思い切り」を名詞化した用法。この言い回しはEP4でも朱志香さん、蔵臼さん親娘の描写として登場しますね。
- 人は自分の中に、現実逃避とは違うもう一つの自分を作ることができる、と朱志香さん。これはEP4などの「信じる」の話にやや被ってくるかも。あるいは、竜騎士さん自身に通底する感覚なのかもですね。ひぐらしのレナさんの二面性にも通じる。
- 自分の中のもう一人の……というモチーフは、シリーズ後編でも再び注目されそうな気がします。
- 自分の中に家具ではない自分を作る、と解釈する嘉音くん。
- プライベートという概念のない嘉音くん。
- 心を揺らせつつ、最後に拒絶する嘉音くん。「僕は人間じゃない!」と激昂。
- 自分も紗音も人間に似た姿をしているだけ。紗音はそれを忘れている。だから紗音と譲治さまもいずれ破綻する、と。
- 強い拒絶の意思を知り、ほとんど泣きながら立ち去る朱志香さん。
- そして代わりに現れるベアト。出た出た。
- ベアトのブローチを踏みつける嘉音くん。
- 「おまえは、結ばれぬ者たちに恋を見せて誑かして楽しんでいるだけの悪魔だ」
- 嘉音くんに対するベアトの態度は、紗音さんの時と一転して敵意に満ちている。
- ベアト「紗音と譲治もやがては結ばれえぬ恋に行き詰まり、妾好みの大きな果実を実らせるだろう」
- 「妾は必ず蘇る」と残して消えるベアト。この時点では、いつ蘇ることができるか目処が立っていない様子。その目処というのが、つまりは金蔵の起こした86年10月の儀式?
嘉音くんの前では、紗音さんに対する悪意をも剥き出しにするベアト。紗音さんの前では好意を繕っているだけで、実はこれが本性なのでしょうか。
- あるいは「悪意には悪意を返す」という行動原理の発露なのかもしれません。だとすれば、「人の数だけベアトは存在する」と言えるのかも。
- 邪悪を剥き出しにするベアトの独白。
- 家具は人間に支配されるために生み出される。
- 魔女は人間に黄金と愛を与える。よって魔女は人間を支配する。
- 家具は黄金も愛も必要ないので、魔女に支配されない。
- ベアトはこれを三竦みと表現。
- ベアトが紗音さんと嘉音くんに蒔いた恋のタネ。さらに金蔵の分も合わせて、恋のタネは三つ
- 自室で泣く朱志香さん。
- 熊沢のおばあちゃんが出てきておいたわしや発動。
- おばあちゃん、この件もちゃんと押さえてますのんね……。
- 紗音さんと譲治さん
- 紗音が指輪を受けたら、親族会議の場で婚約の件を宣言する決意の譲治さん。
- この一件がいくつかの惨劇に関わっていないとは、とても思えませんよねえ……。