『ひぐらしのなく頃に解 目明し編(1)』

ひぐらしのなく頃に解 目明し編 1 (ガンガンWINGコミックス)

 「解」編の第一弾。主人公が年頃の女の子ということで、絵柄的にも感性的にも少女漫画度の高い方條さんの作画とはベストマッチな編といえると思います。

 原作やってるときは詩音さんが悟史くんのどういうところに惹かれたのかという描写が弱い感があったんですけど、方條さんはその部分を見事に補完しています。方條さんの書く悟史くんはかわいいやら色っぽいやらで、そりゃ詩音さんも惚れますよねーと思わず納得してしまいました。

 お話の性質上、園崎家や北条家の面々が中心となってくるんですけれど、ほんの数シーンだけ登場するレナさんがそれに負けないくらい強烈な存在感を残しています。さすが正ヒロインというか何というか。ラスボスみたいな風格です。

 逆に、本編では主人公から疎まれてしまう役どころにある沙都子ちゃんが可愛くなくてびっくりしました。こんな可愛くない沙都子ちゃん見たことないです。これだけを見るとまさに"目障りな子"という感じで、なんとも遣る瀬ない気分になりました。