家具

うみねこのなく頃にエピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。

六軒島

  • 引き続き、紗音さんの回想。自身を「人間未満」と形容。
  • いつぞや、右代宮本家に絵羽一家が訪れた時のこと。朱志香さんが受験生ということなので、三年前の中学生の頃? あるいは昨年くらいなら、受験生という言い方も通るかも知れませんが、それだと譲治さんと紗音さんが一気に仲良くなり過ぎなのでちょっと無理がありそう
  • 夏妃さんの苛立ちから、八つ当たりを受けやすい紗音さん。こうして萎縮してしまうと、ますますミスが多くなってしまう。
  • ここで譲治さんが紅茶の話題で助け舟。EP1の楼座さんの時は失敗してしまいましたが、こちらでは上手く場を和ませることに成功。ついでに、話の流れで譲治さんが小此木食品社長と面識のあることも語られます。
  • でも、この時点で紅茶やらアールグレイの話題が出てるのに、EP1ではすっかり忘れてたっぽいのをどう取るべきでしょう。単に同じ話題でイメージを統一したかっただけだと思いますけど。
  • 戦人さんと違い、譲治さんは落としたフォークを自分で拾うような直接的なことはしない。使用人の誇りを考え、裏からフォローするという姿勢。

薔薇庭園

  • 屋敷を抜け、朱志香さんと会話。
  • 朱志香「あの人、妙にキザったらしいところがあるからな」 あー、譲治さんってそう認識されてるんですね。
  • 男勝りな性格でありつつ、色恋沙汰に敏感であるという描写がされる朱志香さん。その手の雑誌が大好きとのこと。
  • 紗音さんが譲治さんを意識するのは、これが初めて、とのこと。
  • 金蔵さんが降りてきたので、部屋を追い出されたと言って合流する譲治さん。この時点で金蔵さんはおそらく存命と。
  • 今でも息子たちを子供として扱い、正座させたりする金蔵さん。この時点では、まだ財産運用に意識が向いている様子。
  • 紗音さんの評では、譲治さんは"男性としてのルックスは、……多分、平均の部類で、特別目立つ方ではないと思う"とのこと。
  • 互いに意識し始めた二人を散々いじる朱志香さん。と、ここで絵羽さんが登場。怖いよー。
  • 譲治さんに見合いの話があることが明かされる。絵羽さん主導、譲治さんは乗り気でないという感じ。
  • 絵羽さんの結婚観。夫婦の愛情は結婚してから育むもの。結婚相手の選択は、一時の恋心で決めず慎重に行うべきと。
  • これは絵羽さんが結婚にビジネス的・政略的なものしか求めていないということではなく、秀吉さんと結婚した経験から得た本心として、それを「幸せな結婚」とみなしているのでしょう。絵羽さんの秀吉さんへの愛情は、ほとんど疑うべくもないものですし……。
  • このシーン、紗音さんに対する悪意ある皮肉という意図さえなければ、独特な価値観に基づくいい話と読めるんですけどねえ。
  • 絵羽「おとうさまの血を引く唯一の男孫」
  • 縁を切った戦人さんを数えていないだけか、あるいは「右代宮戦人は存在しない」という伏線か。
  • 経験未熟な譲治さんよりも、自分が判断した方がいい結婚相手が見つかる、と確信している絵羽さん。
  • 子を愛して子を食す。絵羽さんの母性は、子を支配しようとする側面が一族の中でもっとも強いようです。だからこそ、絵羽さんが譲治さんを殺してしまうような展開も、意外ではないと思えます。
  • そして小声で紗音さんに耳打ち。「使用人風情にぴったりの相手が、きっと見つかるわよぅ」「義務教育に行かせてもらった恩も忘れて」
  • いい雰囲気だったシーンを吹っ飛ばすに十分な一撃。
  • 「ぴったりの相手」という言い方は、勉強のできない朱志香さんに対する皮肉にもなっているように思えますね。いちおう政敵なので。

屋敷

  • 先ほどのショックでぼうっとして、夏妃さんに叱られる紗音さん。
  • 福音の家の使用人、瑠音の話題。手の抜き方を知っており、要領がよいと。
  • いつの間にか嘉音くん登場。
  • "もともと猫のように足音を立てず、気配をさせない彼だ"
  • 家具としての隠密行動の性能を差しているようにも思えますね。EP4でそんな話がありました。逆に紗音さんは、足音を消しきれないとか。
  • 「奥様も、そして瑠音も地獄へ堕ちろ」でた地獄へ堕ちろ発言。
  • 福音の家のメンバであっても、それだけで仲がいいというわけではない様子。嘉音くんと紗音さんには特別な絆がある。
  • 怒り方を知らない紗音さんのために、自らが怒る嘉音くん。
  • 紗音・嘉音同一人物説なんてものがありますが、その線で行くと二人の人格は感情を役割分担しているという見方ができますね。
  • 「僕の魂なんて、とっくに汚れてる」意味深なセリフ。過去に何かあったのか、単に現状をそう表現したい年頃なのか。
  • 家具の分際で過ぎた夢に酔っていた……と自省する紗音さん。
  • ベアトリーチェの肖像前。
  • 恋をする資格のない家具なのに、なぜ恋を知ることのできる心を与えたのか、と紗音さんが独白。
  • この独白に答える謎の声。金蔵のことを指して、「家具に心を与えたか」と。
  • 普通の家具には心が与えられないと読めますね。たとえば、源次さんには心がない?
  • ベアトの立ち絵が、本編に初登場。
  • 初読時は「人間としてのベアトリーチェは存在するけど、別に事件には関わってなくて……」とか必死で苦しい解釈をしてましたが、今となってはあまり突っ込んで考えるところじゃないですね、はい。
  • 今だと、幻想サイドの描写ということでとりあえず納得できます。人間ベアトの可能性も、捨てる必要はないですが。
  • 一なる元素、愛。これを最初に説明したのはイエス・キリストとのこと。
  • 愛は世界を構成する元素、世界そのもの。
  • 禁断の実を食したアダムとイヴが知ったのは愛だった。ゆえに楽園を追われて「人」になった。
  • 紗音に思いを遂げさせてやる代わりに、鎮守の祠の鏡を割れと持ちかけるベアト。
  • 鏡の魔力の性質はフォーク、ベアトの力はスープ。フォークを押しつけられるので、ベアトはスープが飲めない。
  • 力の優劣ではなく、プロトコルがずれている感じみたいですね。
  • 鏡は島の平穏を保つ。鏡を割らない限り、紗音の状況が変わることもない、と、二つの問題を象徴的に結びつけるベアト。上手いというか、ずるいというか。
  • 魔法の期限は、譲治さんが結婚相手を決めるまで。
  • 「妾は見合いの相手を知っている」「その娘は、世界で一番、右代宮譲治に相応しい」
  • 嫌らしい発破。ブラフだとしてもそうでないとしても。
  • ちなみにこのお見合いの相手、一体誰なんでしょうね。
  • ここで嘉音くん登場。ベアトに対して敵意むき出しの嘉音くん。
  • 蝶の痣を残して去るベアト。