素晴らしき理想の世界

うみねこのなく頃にエピソード4までの完全なネタばれを前提とした、二周目のプレイメモです。未プレイの方はどうぞご注意を。

朱志香との会話

  • 時間軸は沖縄旅行後に戻る。せっかくのデート旅行なのに、別々の部屋で寝たとやら。なにやってんだと頭を抱える朱志香さん。
  • それでも、恋愛経験的には紗音さんにだいぶリードされている朱志香さん。自分に魅力がないのかと、涙を浮かべながら本気で悩む。
  • 文化祭に彼氏を連れて行くと、大見得を切って友達と約束してしまったとのこと。

薔薇庭園

  • また現れるベアト。この時点で既に、紗音さんはベアトに言われるがまま、鎮守の霊鏡を割っている。
  • 譲治さんとの仲は運命などではなく、自分の魔法の力のおかげだと釘を刺すベアト。
  • ベアト「聞いたぞ聞いたぞ? 二人きりで旅行に行ったとな」
  • 誰に聞いたんですかのう。適当言ってるだけかもですが。
  • ベアト「…愛に満たされた二人にとって世界はただそれだけで成立する」
  • 世界は二人いないと成立しない、という話は、EP4でも出てきていますね。
  • 邪気がなく、恋人たちを心から祝福しているように見えるベアト。後に態度を逆転させ、愛を嘲笑しはじめるわけですが……。
  • ここで喋っていることは、高いところに持ち上げてから突き落とすためのブラフ? それとも、もうひとつの本心の反映なのでしょうか。
  • 紗音さんが沖縄土産をベアトに渡す。無邪気にほおばるベアト。
  • このあたりの展開を見ると、ベアトは完全に「いい人」に見えますよ。これも一面では後々プレーヤーを突き落とすための布石ですが、完全に「騙し」のためだけの描写というわけでもないと思いたいです。必ず、ベアトの心理の何らかの面を反映したものであるはず。
  • 以前、お守りとしてベアトからもらった蝶のブローチを、返そうとする紗音さん。きっかけは魔法でも、これからは自分の力で努力していかなければならないからと。
  • それは好意の印だから、身に付けず宝石箱にでもしまっておくといい、とベアト。同じ悩みを持つ人にあげてもいいし、とにかく大事にして欲しいと。
  • 用が済むと、手のひらを返されることの多い魔女。その繰り返しがベアトを傷つけている。強気に、しかし悲しそうに笑うベアト。
  • 素直な感謝に慣れていないベアトは、それを与えてくれる紗音さんに好意を抱いている。紗音さんもそれに気づいており、彼女に対してできるだけ怯えないようにしている。
  • ベアトが見えるのは、現状では紗音さんと嘉音さんだけ。
  • ベアト曰く、蔵臼夫妻は特に魔法の才能がゼロ。
  • 金蔵にも、魔法の才能はひとかけらもない。にもかかわらず魔術師の域にまで「至った」と。
  • ベアトの思い出話。
  • 金蔵の儀式は完全ではなかったが、熱意に免じてベアトはそれに応えた。それがベアトの運の尽き、と。
  • 金蔵に魔力はなかったが、理不尽な賭けに挑む狂気はあった。
  • 現世にある全てを手に入れた金蔵は、最後に愛を求める。結果、魔力を失い六軒島に縛り付けられたベアト。
  • 鎮守の鏡。あれはベアトとは直接の関係はないが、相性が悪く魔力に干渉を及ぼされる。結果として、鏡に封じ込められたような状況になっていた。
  • EP4まで、封じ込められていた"何か"が悪さをしたような気配が一切ないので、逆にものっそい気になりますよね……。なにか根源的なところに関わっているだろうと予想できるんですが。
  • 蔵臼さんが何気なく紗音さんを褒め、それが彼女の自信に繋がった、というエピソード。
  • 蔵臼さんって、利害の絡まないところではけっこう気のいいおじさんな気がしますね。
  • ベアトと紗音さんの会話を盗み聞いていた嘉音くん。敵意のまなざし。いい感じだった雰囲気が凍る。
  • まだまだ魔力が足りない、というベアトの描写。
  • 嘉音くんから見ると、紗音さんは魔女にへいこらしているように見える。紗音としては、敬意を持ちつつ友人として接しようという意識があるはず。
  • 魔女は人間ではないし、自分たちも人間ではない、と嘉音くん。
  • 家具も、心を手に入れれば人間になれるという紗音さん。この意見を受け容れず、心を閉ざす嘉音くん。
  • 海がねずみ色に見える嘉音くん。真っ青に見える紗音さん。
  • 愛がなければ視えない。
  • ベアトのブローチが、紗音さんから嘉音くんに渡される。渋々受け取る嘉音くん。このブローチが、朱志香さんとの仲を取り持ったと読めます。

薔薇庭園

  • 珍しく外に出た金蔵。それでも、頭の中が研究で占められているのにはかわりない。同行している嘉音くんに下がれと命じる。
  • ベアトーとか言って泣きむせぶおじいちゃん。ちょうかわいい。
  • 金蔵の側に立つ、哀しそうな表情のベアトを目撃する嘉音くん。金蔵にベアトの姿は視えない。
  • ベアトに至るためには何が足りない? と泣くおじいちゃん。こんなにもベアトのことで心が占められているにも関わらず、金蔵には「愛がないから視えない」とベアト。
  • 金蔵の思いは「愛」の条件にあてはまらないと。では愛ってなんなのでしょう?

 実は金蔵の奥さんこそがベアトの正体で、しかし金蔵には奥さんへの愛がないからベアトの姿が見えなかった、みたいな説がありました。情報が少ないのでなんとも言えませんけど、テーマ的には筋がよく通りますね。