EP4時点メモ

「プレイヤー」は悪魔に対抗する「神」の力を持つ

竜騎士さんのこれまでの主張を踏まえると、プレイヤーの勝利条件は

  • たったひとつの「事実」を特定すること

ではなく

  • 数多の推理の中の一発が「事実」を直撃すること

となる。

  • 「考えられる有意な可能性」を網羅するのは、限られた時間しか持たない人間の探偵には不可能。
  • だから人間には、「悪魔の証明」を成し遂げることが時間的にできない
  • ただしうみねこの場合、プレイヤーは何万人という単位で存在する
  • 無限ではないとはいえ、有意な可能性をあらかた確認するのは決して不可能ではない数字
  • そしてその中にひとつでも正解があればプレイヤーの留飲は下がるわけだから、これは決して不利な戦いではない
  • 比喩表現として、プレイヤーは悪魔の力に対抗する神の軍団と言えないこともない
  • たとえ「客観的情報がどこからどこまでかわからない」というハンデがあったとしても、
  • 「じゃあ客観の境界線をどこに引くかという各仮説に分類して、それぞれの場合で検証しよう」という力技すら使える数(そんな泥仕合が面白いかどうかはともかく)
  • 実際「ひぐらしのなく頃に」では、あれだけ情報があやふやであったにも関わらず、個々の真相はわりとどこかで既出だった
  • うみねこのバランスも、そのくらいのところに照準が当てられていると思う

六軒島の「事実」には二つの階層がある

  • たとえば、EP1の世界の「事実」はEP2の世界の「事実」ではない(たとえそれが赤文字で語られたとしても)
  • 赤文字で語られた「事実」も、複数の平行世界を俯瞰的に眺めたときは「唯一の事実」ではなくなるということ

客観性問題

  • 基本的に戦人の客観を信じる
  • ただし魔女の復活で「人間の敗北」が決定されるので、これ以降は戦人も信用できないのでは、という仮説
  • こう考えると、1話ラストの肖像画前でベアトと出くわしてたり、2話ラストに金蔵が出てたりする問題が片付く
  • 人間が敗北すると「実際に魔女が復活する」から、でもOK
  • でもいろいろこぼれてる部分がありそうだから、補足・応用が必要そう
  • けっこう早い段階で13人死ぬこともあるし、非客観シーンが多くなりすぎる?
  • まあ、個人的には「赤文字以外全部疑っていい」(そっちの方がシンプルだから)という考えなのですが

ミもフタもない話

  • 戦人が「非魔法的な現象Xによって全ての現象が起こった、悪魔の証明により具体的方法は証明する必要がない」って青文字で言ったらゲーム終わりそうな
  • 禁止するルールありましたっけ?
  • 上の例は明らかに無茶ですが、「現象Xによって部屋の外に出た、悪魔の証明により具体的方法は証明する必要がない」とかになるとかなり曖昧に
  • トリックXの論法はこのゲームの醍醐味ですけど、実際にプレイしてみると扱いが難しい

第二の晩の生け贄は郷田と熊沢説

  • 戦人の検証で殺害の順番は確認できておらず、なんとでもなる
  • 特に朱志香と譲二の遺体は場所も離れており、"寄り添う二人"には不適
  • ゆえに、儀式の手順が単なる捜査陽動でないでない「守られるべきもの」なら、「第二の晩」の生贄は同じ部屋で死んだ郷田と熊沢なのでは

ベアトの好敵手としての魅力

  • ひぐらしの「悪役」は、身の上話を明らかにすることで人間として理解できるようになったけど、敵としての魅力は最終的に消失した(宣戦布告時点がピークで、あの時点ならひぐらしは人間賛歌たりえた)
  • うみねこのベアトは人格として理解・同情できる存在に降りてきたけれど、惨めな姿で食らいつく様にはなお好敵手としての魅力が残されていると思う
  • ひぐらしより好ましい、と感じる一点がここ
  • でもEP8を待たず「好敵手」として役割が終わる時が来そうなので、その時なんとか上手な退き方をしてほしい

「魔女のゲーム」を"実際に"プレイしてみた感覚

  • 概ね原作通りのルール
  • 魔女がGM的役割になって、「事件の真相」「魔法を使ったと主張する幻想ストーリー」の二つを用意しておき、後者だけを人間に提示する
  • 「どうやって箱を開けずにクッキーを出したか」程度のネタでも、けっこう楽しく遊べる
  • 魔女がばりばり「勝つ気」でプレイすると、言葉尻を捕まえる、定義をえんえん確認するなどの細かい屁理屈を繰り返していくらでも逃げられるので、作中のようなガチバトルは難しい
  • ので、魔女は楽しませる気で、人間は解きにかかる気で、というバランスがちょうどいい
  • プレイログ上げるかも
  • 闇ルール「魔女役は悪役っぽくキャラ作って喋らなければならない」というのはどうですか!

そのほか

  • 上位縁寿が皆のところに戻れないという話の下りから考えると、10/3までの歴史は確定されており、揺らぎはないはず
  • ただマスターキーの設定の変更が10/4、10/5の期間に限定されているとは思えず、厳密性が怪しい
  • EP3で南條が「難病の孫が……」とか言ってたから凄く買収されやすい動機があり
  • EP3内では手がつけられてませんでしたけど、謎の一億を治療費として使わせるつもりで南條が買収されていた可能性はありそう
  • 縁寿、「自分の価値観の中の魔法を否定しながら、他人の価値観の中の魔法は否定しない」という論法がうまい
  • この論法なら魔女を否定しつつ魔女を肯定でき、双方が共に勝利する展開が論理的にあり得る。
  • ビショップが白しか移動できない、の話は魔女世界観のシステム的な何かを示唆しているのか?
  • 楼座が「一緒に恐ろしい敵と戦ってくれる」という真里亜の望み、これはEP2ラストのこと?
  • 「愛がなければ視えない」の指すところが今回明確化された感じ
  • 盤上の戦人とメタ戦人が双子の別人、とか
  • EP4に限らず、ベアトが「中学校で習っただろぉ?」的なことを複数回言ってた気がするんですが、日本の中等教育の内容を知っているというのはベアトの出自を示す何らかの伏線なのかしら
  • 根本的に、ベアトがルールか何かの擬人化なら「最後島には戦人しかいなかったけど戦人は私が殺した」の理屈は通りますね
  • アンチローザのキャッチコピーがアグレッシブで凄い
  • 今回のワルギリア戦の論法で、ひぐらしの部活メンバーが山狗に勝てた理由が分かりました!
  • 鯖の孫の顔が今回いちばん怖かった 「目」並みのドッキリ
  • ラムダデルタ「金髪の女は大抵バカ」←こいつ金髪
  • ワルギリアさんがらめぇって言った
  • いつの間にか奇跡が味方してクリティカル確約することになってるし
  • 黄金郷って「枢機卿」「密室卿」とかの「黄金卿」で実は人名とか。漢字が違う
  • バトルの敗北は結局作者の恣意、という問題はこの作品だけの問題じゃないですけれど、乗り越えることはできるのでしょおか