『終わりのクロニクル 4(上)』

終わりのクロニクル 4(上) AHEADシリーズ (電撃文庫)
とうとう500ページをこえましたね。昔と比べ紙質が変わっているようなので最厚というわけではありませんが……数えてみたところ、川上さんの本の中では最高のページ数のようです。お話はちょっと加速気味で、4th、5th-Gと同時に交渉しつつ、米国UCATとの間の問題も大っぴらに浮上してきました。さらに新キャラクターとして、一巻プロローグにちょっとだけ出てきたヒオさんと原川さんが舞台に上がります。ヒオさんについては、えっと、ちいさめの女の子が好きな男の人たちが色々なところで壊れるほどの大騒ぎをしていたので、多分そういうことなのでしょう。
今回は普段よりも笑う場面が多めでした。シリアスなシーンが続いたあとにギャグシーンで落とすというお約束が堂にはいってきて、そのタイミングがなかなか絶妙です。川上さんのギャグは直接的なネタが多いのですが、(特に今回はいろんな意味で子供には分からないネタだらけでした)雰囲気自体はぜんぜん下品になりませんね。職人技というか……何なのでしょう一体。屁理屈でむりやり話を押し進め、それでも決めるところではちゃんと決めてくれる佐山さんの交渉が、実は一番楽しめるシーンかもしれません。
某所の大神祭を遠くから眺めていたのですが、あの流れの速さにはついていけませんでした……。