『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
日本の外の作品って『幼年期の終わり』と『ホーキング宇宙を語る』くらいにしか触れていなかったので*1見識を広めるつもりで読んでみたのですが、やっぱり名作と呼ばれるものには昔の作品であってもぜんぜん古さを感じさせない何かがありますね。機械の人権を認めるかどうか、メカに意識はあるかないか、といったテーマの作品なら昔からたくさんあったと思いますが、「そもそも機械だって生物だ」という方向からの指摘は現在でも十分に新鮮な考えたかです。誰がアンドロイドで誰が人間なのかという緊張感もなかなかサスペンスで、こういった描写力や演出力にかかってくる要素も多少時代が過ぎたくらいではぜんぜん色あせませんね。

*1:いえ、もちろん魔界のものを除いてですよ?