『DEATH NOTE(1)(2)』大場つぐみ・小畑健

DEATH NOTE (2) (ジャンプ・コミックス)
DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

かなり今更ですけど読みました。一度借りるか何かして自分に合うかどうか見極めてから買おうと思ってたんですけど、近頃の評判を聞いててまさかハズレということはないだろうと踏んだので、まずは二冊ほど手を出しました。

評判通りの出来。流行るのも当たり前です。ジャンプ漫画としてはかなり屈折していると言われる本作ですけど、普通の読者が離れていくラインのぎりぎり内側を維持することに成功していますね。これくらいの歪みなら、それがジャンプ漫画の王道の中で魅力的に映ってくることと思います。

もしこれ以上やってしまうと、(たとえば女性の死亡描写がもっと多かったりすると)逆にその歪みが弱点にもなってしまうんでしょうけど、そこを上手く抑えられています。それにそもそもお話自体がとても秀逸ですから、人を選ばず外れも少ない良作と言ってよさそうですね。