『WaqWaq(2)』藤崎竜

Waqwaq 2 (ジャンプコミックス)
大好きなのですよ。切りのいいところまでちゃんと続いてくれることを、本当に願います。
護神像の設定がゲームっぽくて面白いですね。敵を倒すことで能力を奪えたり、能力同士に相性があったり、『ロックマン』シリーズの武器システムを思い出します。もともと藤崎さんはゲームをメインに据えたお話を描くぐらいの方なので、こういう遊びは本人も乗りに乗って楽しんでいることでしょう。
それにしてもお話の展開が早い早い。もちろん良い意味での「早い」です。ひとつの戦闘に一冊丸々使ってしまう少年漫画も少なくない中、なかなか小気味良くて気持ちいいです。防人が七人と聞かされたときはまた息の長い話になりそうだとも思いましたけど、この調子だと七巻くらいで一段落ついてしまいそうですね。
一巻の時はまだ「たまたまの一致かも」と好意的に解釈できた2ch語っぽい言い回しですけど、もはや隠すつもりもないようです。ハイリスクでローリターンな趣向である気もしますけど、藤崎さんも分かってやってることでしょうから気にしません。一巻ほどではありませんけど相変わらず小ネタも多くて細かいです。輸血点滴の時のものをはじめ、擬音もなかなか。あと最初の一枚絵のページ、よく見るとコメントが書いてありますね。ところでひょうたんに溜めた水を普通にかけて「水遁の術」って忍法として問題ありませんか。