『捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest』森博嗣

捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫)
国枝先生! 国枝先生!
というわけで国枝先生です。国枝先生がとにかくよく動きます。彼女の場合、ちょっと瞬きをするシーンが描写されただけでも大活躍ものですけど、とにかくそのくらいは動きます。歩いたり座ったりするだけではなく、なんと会話までするのです。S&Mシリーズでの全ての出番を足し合わせたくらいはあるんじゃないかと思える台詞量。スマート。クレバー。キュート。プリティー。ごめんなさい言い過ぎましたというか間違えました。とにかく格好良いったらありません。もうお腹一杯。国枝先生が好きな人は必見です。はい。もちろん萌絵さんもよく動きます。本作は保呂草さん以外のいつものメンバーが登場しないので、その分保呂草さんと萌絵さんとの絡みが多くなっています。
ミステリー部分についてはあれですね。例によって私には難しすぎて「結局どういう仕掛けだったのか」「そもそもどの辺が密室なのか」あたりの根本的な部分の理解があやふやなので大したことは言えません。思わず自慢調に書いちゃいましたけど、自慢するようなことじゃありませんね。反省。とにかく私は楽しめたとだけ言っておきます。(これほど当てにならない感想はありませんと自負) あと河津秋敏様の信者としては"angel maneuver"の読みについて断固として「エンジェル・マニューバ」を主張したいんですけどどうでもいいですかそうですか。