『ぱにぽに(1)』氷川へきる

ぱにぽに 1 (Gファンタジーコミックス)
面白い面白い。何かもう無駄にハイセンス。必然性のないもの同士の選び方がとっても上手。これは作詞の言葉選びにも似ていて、かなりの技術かセンスがなくては出来ないことだと思います。123ページの『参上』、ただウサギが歩いているだけでオチも何もないのに、この破壊力はどうですか。
どうも『あずまんが大王』と似ているという意見があるようで、たしかに通じるところはあります。でもそれは、たとえば少女漫画畑にいる人が「『ドラゴンボール』と『ワンピース』は似ている」と感じる程度の類似という気がします。ただしたくさんの同系作品がある少年漫画と違って、『あずまんが大王』や『ぱにぽに』のように絶妙な「間」の取り方のできる作品はその絶対数自体がとても少ないので、そういう意味で「似たもの」として扱われるのも仕方ないのかもしれません。*1

*1:他には昔DQの四コマを描いていた牧野博幸さんなんかがそれに近い作風なんですけど、この人って今は何をしてるんでしょう……。