西澤保彦を赦さない

オリバー・ストーンを許さない」というのは村上龍さんの何かのエッセイの題ですけど、そんなことはどうでもよろしい、という書き出しは上遠野浩平さんの何かのあとがきの真似で、とにかくそのあたりのことは置いといて。
ええと何でしたっけ、森博嗣さんの『冷たい密室と博士たち』(文庫版)の解説の中で、西澤保彦(呼び捨て)が『夏と冬の奏鳴曲』について非常に深刻なネタばれをしています。断りもなしに。「トリックに触れなければネタばれにはならない」という推理マニアの悪癖なのかもしれませんけど、いくらなんでもあんまりです。この解説を先に読んでしまうと、『夏と冬の奏鳴曲』を読んで得られる衝撃の大部分は台無しになってしまうでしょう。ていうか台無しになりました。推理作家と言う前に、小説家としての西澤保彦(呼び捨て)の良識を疑います。いえ、西澤保彦(呼び捨て)はきっとただの推理マニアの推理作家でしかなく、小説家でもその読者でもないに違いありません。清涼院流水さん風に言うなら獣人毒者です。ていうかむしろ流水2号ですね。流水2号! 流水2号ー! 作家としてこれ以上にの屈辱的な呼び名はないでしょう!
西澤保彦(呼び捨て)は今日から流水2号です!(私怨)