『続 性本能と水爆戦』道満晴明

「『ファントムブレイブ』の漫画の人」「芦屋道満と安倍晴明を足したような名前(ドーマンセーマンなんだから当然なんですけど)」「以前グロ萌えで取り上げた首チョンパ漫画を描いた人らしい」ということでこの人には前からちょっと興味がありました。ちょうどマンガばかり読んでるとバカになるで紹介された矢先に本屋さんで見かけたので、いい機会だと思って購入。
　エロ本でした。
騙されました。ああ、ワニマガジンてそういうメーカーなんですね。安倍吉俊さんの画集なんかも出してるくせに。こんな本がR指定にならない日本の倫理規定、基準がさっぱり分かりません。ていうかトモトモだってそんなこと一言も言ってなかったのにー。大人の事情ですかそうですか。おのれ晴明(真田風)。
ええとつまり、昨今の健康ブームに反旗を翻したテロリストの不毛な闘争と、それを見下ろしながら嘆く手塚治虫さんの悔恨が本書の主な内容でした。というのは真っ赤な嘘ですけど、まあ似たような内容です。つまり意味不明テーマ不在。職場放棄メラゾロス。そのくせときどき妙に心に響いちゃったりもするのでやるかたなしもむべなるかなです。山本直樹さんの非現実感をコミカルな方向に突き詰めたらこんな感じになるような気もしますけど、やっぱりよく分かりません。ええと、とりあえず頭の中の変な人フォルダに突っ込んどきます。
数学のいけるインド人の話は特によい感じでした。あと眼帯の人が増殖するお話はドラえもんが「やろう！　ぶっ殺してやるう！」と叫ぶ回の話が元ネタだと思います。パクリがバレませんようにバレてもオマージュで流されますように！