『GOSICKs』桜庭一樹

GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― (富士見ミステリー文庫)
ドリルー。
ドリル警部は慌てすぎだと思いました。何もあんなアップで怖がらなくても。ヴィクトリカ萌えーとかアブリル萌えーとか言ってる人はいるのに、ドリル警部の人気はいまひとつですね。あの中途半端なへたれっぷりに萌える人はいませんか。いませんかそうですか。
キャラ萌えとか言われてもいまだにピンと来ないんですけど、それでも充分おもしろいと思ってしまうのは単に私の満足する閾値が低いからなのでしょうか? たしかに小さくまとまっている印象はありますけど、普段ドログチャなお話ばかり読んでるので、たまにはこういった端正に出来たお話を読むと心が洗われます。とりあえず、ヴィクトリカさんのお菓子への執着が見れて楽しかったです。もぐもぐ。
もういろんな人が言ってますけど、武田日向さんの絵がよいですね。ここまで挿絵がお話自体に貢献している作品って、そうないんじゃないでしょうか。二章冒頭のアブリルさんの絵があまりにも素敵だったので、彼女こんなに綺麗だったかなと失礼なことを考えて既刊の絵を見返してしまいました。ここ笑うところ。あとヴィクトリカさんの絵が頭の中でどうしてもローゼンメイデンの真紅さんと被ってしまいます。
あとがきは相変わらず気合入ってますね。セシル先生の正体がいちばんの衝撃でした。あといくら美少女作家だからって「うれC!」はないと思います。