『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル6(上)』川上稔

終わりのクロニクル (6上) (電撃文庫―AHEADシリーズ (1175))
はいはいマロいマロい。真やらしい真やらしい。
やっと終盤戦になってきましたね。これまでは 上巻→こてんぱんに敗北/下巻→成長して勝利 という流れが多かったように思いますけど、今回はそれだけにとどまらず、各Gの関係者がどかどか出てきてバトル交渉バトル交渉バトルバトル交渉交渉。いくつもの問題が並行して存在し、こっちが解決すればあっちでまた事件がといった具合に状況がくるくる変わるので、お話の牽引力は十分です。
前巻で、どうやっても道理を通せそうにないような圧倒的に分の悪い事実が突きつけられたわけですけど、佐山さんの話を聞いていると普通に何とかなりそうな気がしてくるから不思議ですね。キャラクターのパワーアップで最終的にはどうとでもなる戦闘の勝敗とは違い、こればっかりはちゃんとした理屈を付けて解決する必要があるので、ここからどうやって交渉が展開されていくのかは本当に見物。それが現実では認められない、この作品世界の中でしか通用しない理屈なのは川上さんの作品である以上致し方ないところですけど、だからこそ楽しめる部分もあると思います。
とりあえず京さんが破格なまでに格好良かったです。あとモイラ3rdちゃん怖い。