『ひぐらしのなく頃に 祟殺し編』

ひぐらしのなく頃に 祟殺し編(1) (Gファンタジーコミックス)
鉄平帰還編。じゃなくて沙都子ちゃんラブ編。お話としては、ちょうど鉄平が帰ってくるかこないかというあたりまで。
自分自身のオリジナル連載を一時休載にしてまで本作の漫画化に専念したという、鈴木さんのひぐらしへの執念には脱帽。ページの隅々に沙都子ちゃんへの愛が溢れまくってますよ。そして彼女を側で見守る梨花ちゃんがまた健気で健気で。ほんとういい人ばっかりです。
シーンごとの細かい感情の機微がちゃんと描かれていて、「ここで笑って、ここで怒って」という単なる原作から漫画への置き換え以上のものを感じました。こういった文字で表現しきれない部分を描写することこそがコミカライズの意義なのだと、改めて思い知らされます。とにかく表情が素晴らしく。あとはえっと、大石さんがいろんな意味で濃ゆすぎです。不吉すぎます。大石、北海道へ帰れ!