『レモネードBOOKS』

あああー素晴らしい。
いきなり本を冷蔵庫にしまったりしちゃう感性はさすが山名さんですけど、今回はそれだけでなしに「本大好き」というセンでも攻めてきます。要は「無趣味な彼女」と「本の好きな彼氏」のお話なんですけど、これは凄い。すごいすごい。自分のことを本好きだと思う人は、これ絶対読んどいた方がいいですよ。語られるエピソードのひとつひとつが本好き人間のツボを突きまくりです。本に接する全ての姿勢がこの登場人物と同じというわけではなくて、共通点はまあだいたい半々くらい。でもその共通点や相違点を一個一個見つけていく過程が、本当に楽しいったらありません。
それにしても、これを読んでると自分は本読みとしてまだまだなんだなーと思い知らされます。この彼氏さんとか、御大基準で言えば間違いなく神人読者ですもん。これはちょっと、並みの獣人毒者が何人束になって掛かっても絶対かないっこありません。もう少し本を愛してみようと思いました。