『東方永夜抄』

東方紅魔郷の方はひとまず放置してこっち。NORMAL結界組でラストB面までなんとかノーコンティニュークリアしました。やっとこさ竹取飛翔が聴けましたよ。えーりんえーりん

紅魔郷と比べれば、やはり少し簡単だったかもしれません。敵の強さというよりも、残機の増えやすさや決死結界といったシステム的な助けが大きかったように思います。五面以降は抱え落ちしまくりましたけど、それでもまあ何とかなりました。音楽はプレインエイジア(三面ボス)と竹取飛翔(六面Bボス)がすごくいかしますね。あと五面道中のかごめかごめアレンジが地味に好きすぎます。キャラ的には、みんな自分のことか主人のことしか考えてない中で一人だけ里を守るという世界的思考で奮闘する上白沢慧音さんがよい感じでした。

シューティングゲームをクリアしたのは多分生まれて初めてです。というか、そもそも純粋なアクション自体が久しぶりというか。普段使わない脳をフル稼働させることができて、なかなか新鮮な刺激が味わえました。シューティングが単なる「アクションゲーム」の一カテゴリではなく、ほとんど独自のジャンルとして認知されている理由が少し分かったような気がします。確かにこれは、ちょっと中毒になっちゃいますよね。この脳に直接こびりつくような弾の量! 夢にまで出てしまいました。

とうぜん東方シリーズにも今回はじめて触れました。体験版をちょっと触ったりしたことはありましたけど、本格的に取り組んでキャラクター等はやっと個体認識できるようになりました。元ネタが分からないほど捻りまくった皮肉が応酬される会話シーンはまったく意味不明でとても面白いと思いますし、遊んでるのか本気で殺し合ってるのか分からない不思議な雰囲気には妙な味があり、何より幻想郷という統一された世界観が魅力的。京極夏彦さんや森博嗣さんからも影響を受けてるらしく、その作風はたいへんツボです。

とはいえ、なぜこんな萌えとはかけ離れているように思えるキャラクターが次々と二次創作の対象になって、ひぐらし月姫と並ぶ同人世界の巨頭みたいな扱いになってるのかはよく分かりません。まあゲーム的・音楽的質からの作品としてここまで広まっていることにはまったく疑問はないので、その先のことはそれこそ二次的なことなのかもしれませんけど。こっち畑の人は、隙あらば何でも萌えにしてしまうっていうことでよいのでしょうか。分かりません。