『金閣寺』

なぜか川上稔さんの『終わりのクロニクル』とかを連想してしまった私は読み方間違えまくってると思います。いえ、何というか、登場人物のそれぞれが自身のバックグラウンドに基づいた独自の思想(というか目的というか行動原理)に従って動いていて、それは他の人が理解したり共感することはできても同じ行動原理は持ち得ない(なぜならバックグラウンドが異なるから)、というあたりが。主人公のものの考え方とそれに至る道筋はとても整然としていて、図解とかできそうな勢いですね。読解だけなら感覚的な前提理解をほとんど必要としないので、広い層に読まれていることにも納得。とりあえず内容に私の読解(というか集中力)が追いついてない雰囲気がありありだったので、文章を一文一文読める脳になりたいです。