アンディー・メンテ入門とかそんな感じの

月姫・東方・ひぐらしに並びうる同人ゲームは既に公開されているの続き。
入門ーと言ってもどうしたものやら。まず前提として、アンディー・メンテ(以下AM)のゲームにはまともなマニュアルがありません。readmeテキストはありますけど、「いろいろためして、操作方法をあみだしてね」の一行だけだったりということが往々にしてあります。つまり「習うより慣れろ」、少しずつシステムを解読していく過程も醍醐味のひとつと思ってください。最初はわけ分からないことも多々ありますけど、投げ出さずに続けていれば多分報われる仕様です。

まあキーボードを用いずマウスクリックで進めていくタイプのゲームなので、操作自体は視覚的に理解できるでしょう。とはいえ、作品数が百を越えるとあってはやっぱりどれから手をつけるか悩むと思うので、取っ付きやすそうなのを幾つか紹介してみましょう。

周囲の意見を聞いてみていちばんそれっぽかったのは、わりと最近に公開された『AIRAM EVA』。以前感想書いてるので詳しくはこっちをどうぞ。かなりシビアなゲームですけど、AMの「死んで覚える」ゲーム性を掴むにはちょうど良いでしょう。ただしAM作品にしてはキャラクター性が極端に薄いので、その方面の雰囲気は掴めません。

RPGとしては、データ量という点で市販ゲームをはるかに凌駕する圧倒的ボリュームの代表作『アールエス』*1があります。これに関しては有志の作った丁寧なマニュアルも付いているので、かなり取っ付きやすいです。

ジョブは約100種類で技はその数倍、アイテムは1000種類以上。ストーリーは50話程度ですが、攻略すべき新ダンジョンはその後も次から次へと登場し、ほとんど尽きることがありません。レベルを上げるだけではなかなか立ち行かず、効率の良い攻略には戦略が要求されます。さらには合成や建築、経営、惑星の育成とそこからのアイテム採集など、攻略とやりこみの要素は枚挙にいとまがありません。断言しますけれど、ことやりこみの要素にかけてはFF12はおろかディスガイアをも凌駕します。

とにかくあまりにも濃すぎるので、たぶん途中で力尽きるでしょう。ストーリーはやや説明不足でサガやウエダハジメさんのようなブツ切り感がありますけれど、それはこの作品に限らずAM作品全般に言えることなので慣れてください。(えー) あとプロモーションムービーがあるのでこっちもどうぞ。プレイ意欲がそそられると思います。

さて、『アールエス』はAMの集大成的な作品で敷居も低めではありますけれど、序盤を過ぎるとかなりハードになってしまいます。お話もAM作品全体の世界観を知っておいた方がより楽しめると思うので、もう少し軽めの作品の方も紹介しておいたほうがいいでしょう。ここで候補に挙がるのは『ライヂング★スター・ミレニアム』『ラブリーポリス・トリクーガ』『ガラテア』といったRPG。このへんはプレイヤーキャラが一人なのでそれほど複雑ではありませんけど、やはり技やアイテムなどのやりこみ要素は多く、ちまちまと敵を倒しながら主人公を育成していく過程には強い中毒性があります。これよりもう少し高度なやりこみRPGとして『ライヂング★スター7』がありますけれど、これは三人パーティーな上に『アールエス』とまでは行かなくともかなりのボリュームがあり、クリアだけでもかなりの根気が必要です。慣れてくれば挑戦してみるのもいいでしょう。『ラブリーポリス・トリクーガ』についてはここここ、『ライヂング★スター7』についてはここここで紹介記事が書かれているので併せてどうぞ。
ここで紹介したRPGにはストーリーが存在しますけれど、その表現は一般のRPGとは少し異なります。プレイヤーがひとつのダンジョンを攻略してボスを倒すたびに、ストーリーが一話分進行する仕組み。この形式はスーパーロボット対戦やファイナルファンタジータクティクスといったシミュレーションゲームに近いと言えるでしょう。

(こっちの記事に続きます)

*1:ちなみにこれ、バージョンアップがかれこれ200回近く繰り返されてるのでVevtorに置いてあるのは古い型になってしまってます。最新版との差分は公式サイトで落としてください。