デスノート完結記念インタビュー

ガモウ
「まずはファンの皆さん、申し訳ありません。『DEATH NOTE』のあのラストは、いわゆる「打ち切り」でした。
 え? 円満解決? なにを言ってるんですか、僕はまだまだ続けるつもりでしたよ。ええ、本来の『DEATH NOTE』は七部構成だったんです。週刊ジャンプで連載していた第一部と第二部が本来の第三部で、『DEATH NOTE』の一挿話に過ぎないんです。第四部はデスノートを手にしたLの後継者たちの組織がコードウェイナー・スミスの「人類補完機構」みたいに活躍するんです。第一部と第二部は時系列では連載以前の死神界の話で、死神大王の少年時代などが語られる予定でした。そうですね、『火の鳥』のような宇宙叙事詩だったんです。

 でもね、「綺麗に終わらせた方がいい」って言う人がいるんですよ。はい、それは第一部の時点でもかなり言われました。たしかに、話の区切りとしては丁度よかったかもしれませんよ。だけど、僕は続けたかった。だって『DEATH NOTE』は十何年も前から構想のあった作品ですからね。だから月とLの決着が付いた時点で終わらせておくべきだった、という意見は僕にとってショックなものでした。でも、話を聞いているとまるで僕が連載を終わらせたく思ってるような感じになってるんですよね。人気が出たから編集部が完結させてくれないんだ、なんてことまで言い出す人がいる始末です。逆ですよ、綺麗に完結させるべきだと言ったのは編集の方です。それでまあ、色々あって、結果的にこうなったわけですが。

 『DEATH NOTE』に限らず、漫画家が止めたがっていても編集が許してくれないんだ、という噂はよく聞きます。たしかにそういうケースもありますよ。でもそればっかりじゃない、作家自身が長くと続けたいと思ってる場合だってあるんです。武井宏之さんとかね。週刊漫画は、数十冊におよぶ長編を描いていくことの出来る数少ないジャンルです。これが月刊だと、それだけで十冊出すのにも相当な年月がかかりますよ。五十冊とか百冊といった大長編が実際に生じうるのが週刊連載の長所なんですから、そういった点に目を向けてくれる人がもっといてほしいとは思います。最近は十冊くらいで完結するのが美徳、という意識が妙に強く広まっていて、たしかにそういう作品もあるんですけれど、そればっかりになってしまうのもどうかなあと。つまり何ですか、私が思うのはみんなアンディー・メンテをやればいいということです」

という夢を見ました。(ひどすぎる)
あ、まおうせいでは昨日からジスナナ週間が始まったそうですよ!