『拷問者の影 新しい太陽の書(1)』

拷問者の影 (ハヤカワ文庫SF―新しい太陽の書)
ひー。わりと怒涛。情報が洪水のようですよ。ちょっとぼうっとするともう展開が分からなくなって、戻り読みを余儀なくされます。おかげでページがなかなか進まなくて、グレッグ・イーガンさんはまだ読みやすいほうだったんだなあと。
この一巻だけで四百ページもあるというのに、お話自体はほとんど進展してないのも別の意味で驚きですね。世界の描写に大量の文字数が費やされているせいなんでしょうけれど、よくここまで徹底的にやるものです。FF5で言うなら、せいぜいジョブチェンジが可能になったあたりでしょうか。飛竜までは辿り着いてないでしょう。『A I R』の序盤ですら、この数倍はテンポよくお話が進んでいたと思います。
あまりにも引っかかりなくストレートに読めしまったので、正しい読み方ができているか不安です。中世の皮を被った宇宙規模のSFだというのは分かるんですけれど、それ以上の細かい仕掛けがどういう風に配置されているのかはまだまだ見えてこないです。とりあえず続き買います。ていうか最終巻だけ訳されてないと今さら知って死にそうになりました。あと表紙画像のセヴェリアンさんは格好良すぎると思います。