『ジスロフたん、ナナたん、死神たん、ハァハァハァハァ!』

ジスナナ

↑あー、これ作品名ですちなみに。

ジスロフ王は帝国「マボウ虫と明日」を統治する暴君である。彼は遥か辺境の惑星地球に暮らす十歳の少年・ナナを攫い、強引に自分の后に据えて溺愛していた。しかしある時、テロリストによってナナは誘拐されてしまう。ジスロフはテロリストを全員殺害することで無事にナナを救い出すが、ナナは彼らとストックホルム症候群的な友情を育んでいた。「かけがえのない仲間」を殺したジスロフに対し、ナナは激しい憎悪を抱く。ジスロフはナナの心を取り戻すことができるのか?

初18禁初801。拒否反応とか出たらどうしようとか思ってましたけど、わりと普通に楽しめました。アンディー・メンテのゲームは18禁の作品に限り有料で販売*1されていて、本作もそのひとつ。801ゲームということですけど、まあ高度に発達したSFは性別とか関係なくなるものなのだと思ってください。何せ超科学技術で男の子でも普通に子供生めちゃう世界なので。たぶん第三の穴とかも存在するんじゃないでしょうか。SFって便利ですね。
ジスロフ殿下とナナちゃんはAMの常連キャラで、女性層を中心としたファンサイトも二桁ほど存在します。でも他の作品からは二人の関係をなかなか読み取ることができないので、その点を詳しく描写しているこの作品はジスナナファンにとってプレイ必須の作品と言えるでしょう。最長ルートすら十数分で終わってしまう短い作品なのでストーリーがどうこうというものではないんですけれど、いつも通り濃厚なAM節を十分に堪能することができました。
とにかくジスロフ殿下が健気すぎます。かつては地球に怪生物送り込んで女の子攫いまくった鬼畜外道のくせに、いつのまにかナナちゃん一筋になってますし。ナナちゃんの方は目の前で仲間を殺されたということもあってかなり頑なに心を閉ざしているんですけど、そのぶんベストエンドを迎えた後の後日談が凄まじかったです。デレっていうかこれはもうバカップルの域でしょう。子供のようにはしゃぎまわってる姿を見て、ちゃんと十歳の男の子だったんだなあと安心しました。
直系の前作といえるのは『ジスロフ帝国の興亡』『自給自足』の二作。前者はオートセーブな上にゲームオーバーになるとデータが初期化されるマゾ仕様なので、時間さえかければクリアできる後者の方がジスナナ入門としてはおすすめ*2です。

*1:といって、18禁のものは今のところ三作品しか存在しませんけど。

*2:ナナさんしか出てこないのは問題ですけど。