『されど罪人は竜と踊る』

されど罪人は竜と踊る (角川スニーカー文庫)
ジブーニャさんそのうち死にそう。
主人公ペアが男女でなく男男なだけでとても新鮮に思えたのは意外。ガユスさんの毒舌が往々にして結局はギギナさんに対する内助の功になっているのは面白いですね。主婦役かつ魔法使い役。ギギナさんは誘い受けだなーとか逆かなーとか、わりと普通に考えてしまいました。あとジブーニャさんが死にそう。
ファンタジーの皮をかぶったSFというのは別段珍しいものでもありませんけど、その理論の基本に化け学を使ってくるのはあまり見かけなくてこれも新鮮。単にバトルのためのSF設定にとどまらず、その技術を基盤とした社会や技術倫理までちゃんと掘り下げているのはさすが。描写と説明の乖離が少し激しいですけれど、その辺は今後の巻での熟練に期待したいです。
この人と豪屋大介さんに対談させたらものすごい露悪合戦になって面白いだろうなーと思いました。あまり見たくありません。それにしてもジブーニャさん死にそう。