『ドラマCD ひぐらしのなく頃に 祟殺し編』

ドラマCD ひぐらしのなく頃に ~祟殺し編~
七十五分×四枚で合計は五時間超。アニメ版と同じくらいの時期に録音されたんだと思いますけど、合計一時間半程度のあちらではばっさりカットされてしまった重要なシーンの埋め合わせとばかりにこれでもかと詰め込まれたボリュームは圧巻。それだけに野球試合が省略されたのだけは残念だなあと思ってたんですけど、実はこれも公式サイトからTIPSとしてダウンロードできるみたいです。本当に至れり尽くせり、監督もちゃんと変態です。
お話のメインとなるのは圭一さんと沙都子ちゃんなんですけれど、今回もやはりレナさんの中の人の演技が印象的でした。特に中盤、アニメ版では丸々カットされてしまった例のシーン*1の迫力は異常。役者さんの力が原作を越えた瞬間だと思います。彼女のキャラクターを表す上でも非常に重要なシーンだったので、こんな恵まれた形で再現されたのは本当に嬉しいです。
それにしても、こういう風に聞いてみると原作のBGMがお話にすごく貢献していたことを実感します。『Lie lies-lies lie』や『Fascism』、他編なら『DAWN』あたりは本当に替えのきかない貴重な曲だったのだなあと。家庭用移植版についてはキャラデザインやシナリオ構成よりも、原作以上に効果のある曲を用意できるだろうかとういのがいちばんの懸念です。

*1:アレとかアレとか。