『BASTARD!! -暗黒の破壊神-(24)』

BASTARD!! 24 (ジャンプコミックス)
……あれっ? 前巻から二年しか経ってないのにもう続編が発売されてますよ? すごーいはやーい。さすが超絶美形ハンサム星人。(棒読み)
これまでの四巻で一時間くらいしか時間が経過してないことを考えると、今回はそれなりにお話が動いたようにも思えます。動いたというか、いろいろと必要な情報を出してお話が動く準備が整った段階というか。組み上げられて、後は導火線に火を着けるだけとなった爆発装置という言い方が近いかもしれません。単に「面白い」というよりも、「これから面白くなりそう」という予感。

心配なのは、広大な物語の中のたったひとつのシーンのために数巻をかけてじっくり描写することに慣れてしまった今の萩原さんが、これから世界各地で同時多発的に起こる様々な出来事をちゃんと描き切ることができるのかなーということ。群像劇では多くの視点からの短い断片的シーンを次々と見せていく技量が問われるものだと思うので、この点最近の萩原さんの作風は致命的な気がします。

とりあえず懐かしいキャラクターが勢揃いしてて悶えまくりました。偉い人の家臣連中が「うぬぅ!」とか「なんたる……なんたる……!」とかまったく無意味な台詞を背景の方で喚いていて、こういう雰囲気がすごく懐かしいなあと。あとカル様が妙に色っぽくなってたり、おはようマイマザー一番星君グレートの人が相変わらず無駄に格好良かったり。王子様の再登場のシーンでは、思わず身をよじって呻き声とか上げてしまいましたのことよ。いえキングマーシーじゃない方の。