目明し編 其ノ弐「ケジメ」

やっちゃったなあと。これまでは、あくまでもアニメはアニメ、原作は原作ということで、少なくとも原作既読者にとって*1「原作自体の内容が損なわれる」ということはなかったんですけれど。今回はとうとう、原作ですら曖昧にぼかされていた謎のひとつがフライング的に明確な形でバラされてしまいました。まあ原作でも「確証がない」という程度の謎だったので、そんな大きく興を殺ぐようなものではないんですけれど、原作既読者でもネタばれを蒙る可能性がある、ということが今回ではっきりしてしまいました。*2 やっぱり真相は原作で知りたかったなあと思います。

……ということでちょっと残念に思っていたんですけど、後半の放送を見てどうでもよくなりました。鬼隠し編以来、やっと「映像で見れてよかった」と思えるシーンでした。まあ演出が光っていたというわけでもなく、相変わらず声と映像が合ってなかったりしてたので、単に絵があるからショッキングだったというだけのことなのかもしれません。それでも、あれを曖昧にぼかしたりせずちゃんと映像として流していたのは評価できるかなあと。思わず画面から目を背けたり、呻き声を上げたりしてしまいました。今回まで見続けてきた甲斐はひとまずあったと思います。

*1:原作未読者にとっては、原作のネタばれを蒙ってしまうという非常に大きなスポイルがありましたけれど。

*2:まあ、あと二週間ちょっとで完結編が出るわけですけど。