本日一信

あー。『ひぐらしのなく頃に』は本当に完結してしまったんだという実感が遅れて湧いてきました。すごくすごく寂しいです。ひぐらしに匹敵する作品に出遭うことは、もう少なくとも数年はないでしょう。もう続きを見れないことも悲しいですし、もともと瑕疵の多い作品だっただけに「ちょっと気を遣えばもっと素晴らしいものが出来上がっていたのに」というようなことも、やっぱり考えてしまいます。
クリアしてから一日経ちましたけれど、いまだにひぐらし以外の作品を読んだりプレイしたりする気分にはなれません。まあ、いつまでもそんなこと言ってられないので、明日から他の本も読んでいこうと思います。「ひぐらしという(自分に)とって最上の作品があるのに、自分はどうしてそれを再読せずにわざわざ別の本を読んだりしているのだろう」と考えることがときどきあります。きっと心のどこかで、こうやって新しい作品に触れ続けていればいつかひぐらしを越える作品に出遭えるかもしれない、と信じているからなのでしょう。それが何年後になるかは分かりませんけれど、その日が一日も早く巡ってきてくれることを願います。
この一年間は、ひぐらしの完結を待つために生きていたような一年間でした。こうしてそれが成就されてしまった以上、そろそろ別のもののために生きていこうと思います。