『ゾンビ屋れい子(7) 魔女カーミラ編(下)』
完結。まさかジャスミンさんがこのお話のヒロイン(えー)だったとは……ある意味すごい展開でした。あと前巻あたりから急に関西弁ネタが飛び交い始めたんですけどなにこれ。なんでやねん。なんでやねん。
「ジョジョ的」と評される持ちゾンビ召喚+特殊能力バトルは、伏線が甘いため若干行き当たりばったりな感があります。ただしその行き当たりばったりが予想もつかない展開に流れていくので、その意味では退屈しません。戦闘自体はまあ順当な形で収束するんですけれど、ラストのオチはなかなか強烈でした。
全体的に、強引なまでに凄みのある展開が売りの作品だったと思います。ただし、序盤・中盤でときどき挿入されていたオムニバス短編では、単なる力技ではないストーリーテリング?*1の妙も感じられました。ストーリーを予想外に展開させることにかけて、なかなかの力の持ち主だと思います。中盤以降はストーリーもの一本でしたけど、この人のオムニバス作品もまた読んでみたいです。
この調子で三家本さんのこれ以降の作品も読んでみたいんですけれど、現在連載中の作品のタイトルは『巨乳ドラゴン』。これまた買いにくいタイトルを……。