『DEATH NOTE(12)』

DEATH NOTE (12) (ジャンプ・コミックス)

完結。やっはー面白かったです。ジェバンニが一晩でやってくれました

ラストの攻防のロジックにはもうひと詰めあって欲しかったと思いますし、ジェバンニさんは一晩じゃ無理ですよという突っ込みどころもあります。でも、もはやロジックの段階が終わった後でも、感情や思想のぶつけ合いだけで100ページを持たせてしまったのはなかなか凄いことです。

とにかくロジックの凄さで魅せてきたこの作品にあって、複雑なロジック抜きでお話が進行するこの一連のシーンは非常に特殊な場面だったと言えるでしょう。そしていざそうなっても作品の「凄味」が失われなかったのは、「個人による裁き」というテーマに語るにたる強度があったことと、小畑さんの卓越した演出力によるものなのでしょう。

第一部を読んでから一年も間が開いてしまったので、それと比べてどうだったかというのは判断がつきません。それでもこの第二部を見ただけでも、十分に良作とみなすことの出来る作品だったと思います。全てが終わった後になんとなく一巻を読み返して、月さんの純真すぎる瞳に思わず吹きました。

でもこの女の子が武器になるってのは使えるぞ