2006年のまとめ
活字は103冊、漫画75冊。去年は活字119冊だったので、冊数としてはちょっと減。まあ今年は海外SFなど重めの作品に手を出しはじめたので、こんなものかなと思います。昨年までに比べて、出力の時間はすごく多くなりましたね。
以下、作品・出来事ごちゃまぜで私的に面白かったもの・ことのまとめ。
10.『アラビアの夜の種族』古川日出男
id:hakumaさんから勧められて読んでみたら、これが面白い面白い。ウィザードリィファンの人は必読です。ゲームの空間って、ここまで濃密な世界に置き換えることができるんですね。まさに"本の中に引き込まれる"ような作品でした。
9.『虫と眼球とチョコレートパフェ』『ピーターパン・エンドロール』日日日
デビュー当時は「上手いし早熟だけれど、それだけなのでは?」と思われていた日日日さんですけれど、ようやく「日日日さんだからこそ書けるもの」が掴めてきたのではと思います。その成長っぷりに涙。いい作家になってください。
8.「東方シリーズ」上海アリス幻樂団
遂に同人ショップに足を踏み入れてしまったのでした。怖かったですよう。
はじめての弾幕シューティング。音楽、世界観、ともにすんごい好みです。イトケンさん、浜渦さんといったゲーム音楽に並ぶくらいのテンションソース。ゆらぎとかで行き詰った時に東方を聴くと、モチベーションが上がります。
7.『ポーの一族』萩尾望都
サーガ!
いろいろ圧倒的でした。萩尾望都さんは、天才という形容が大袈裟にならない数少ない作家なのかもしれません。20代でこれ、じゃあ30代40代ではどんな凄いものを描いちゃうんですか。まさに戦慄。
6.『グラン・ヴァカンス』飛浩隆
海燕チャットに出入りするようになったのを機会に、エルリック・サーガとかグレッグ・イーガンさんとかジーン・ウルフさんとか、海外SFを中心とした有名どころに少しずつ手を伸ばしはじめました。中でも強烈だったのはやはりこの作品。アンディー・メンテは凄いんだということを再確認しました。←
5.『四季』森博嗣
年の締めくくりにいいものが読めました。この後に続くGシリーズは妙に評判が悪いですけれど、特に心配はしてません。直前までこんな凄いものを書いてた人の力が、急に衰えるとも思えませんしね。来年はちょっと小金が浮きそうな予感がするので、このまま文庫で追いかけるかノベルズ派に乗り換えるかが考えどころ。
4.『シンフォニック=レイン』工画堂スタジオ
今年度のベスト嫌ゲー。プレイ中は荒ぶる鷹のポーズを取りまくってました。サウンドノベルゲームはまだあまり触れたことのない分野ですけど、こんな良作があるのならもっと手を伸ばしていきたいですね。
3.「ゆらぎの神話」「フリーシェアワールド」
手前味噌ですけどこれも。いろいろと実験してみて、「現代の神話」という創作形式が、決して机上の空論ではないことを確信しましたよ。あとはこれをどう盛り立てるか。来年は攻めに転じるつもりです。参加・冷やかしお待ちしてます。ちなみに画像はメタ魔法使いの祖ミアスカさん。