萌理賞・原作部門「非」投稿作品「地下保健室」

 毎日のように巻き起こる戦闘や暴動。死者だって出ていそうなものなのに、生徒数はなかなか減る気配がない。実は学園には異能の保健医がいて、明らかに死んでるような者でも片端から治してしまうのだ。
 だがペナルティもある。蘇生した者は、死の原因となった一連のイベントで経験・獲得した一切をリセットされてしまうのだ。戦闘に偶然巻き込まれた生徒などは、自分が死にかけた事実すら忘れて次の日も元気よく登校する。

 人数の決まっている学園という性質上、そのままでは無差別殺人みたいな派手な事件がなかなか扱えませんけど、簡単に殺して生き返らせられるようにしてしまってもひとつひとつの死が軽くなるので難しいところ。バランス調整にでも使ってもらえれば。

ちなみに、絶対用務員も存在します。戦闘で壊れた校舎を即座に修繕するのです。