少女が【豆腐】で殴りかかってきました

ゆらぎのBBSに投下されてる連作が意味わかんないけどシュールで妙に面白いです。まだ続く様子。

目を覚ますと、あなたは見知らぬ部屋にいた。
あなたはどうやらさらわれたようだ。
幸い怪我はないようだ。体を束縛する物もない。
だが持ち物は全てなくなっている。
あなたが困惑していると突然、部屋のドアが開けられた。
現れた少女はあなたに喋る間も与えず、右手に持った【豆腐】で殴りかかってきた!

どうする? 
ちょきを出す! 
襲い掛かってくる少女に、あなたは【ちょきを出す】!

少女の【豆腐】に二本の指が深々と突き刺さり、粉々に打ち砕かれた――かに見えた。
完全な立方体のままの【豆腐】があなたの頭にヒット!
あなたの頭にたんこぶができた。

「はん、【トントロポロロンズ】即ち【ぐー】にわざわざ【蟹味噌】を出す奴がどこに…
ああ、その馬鹿が今目の前にいるのか」

あなたが少女に反論しようとすると、先程【ちょき】を出した二本の指がぽろりと取れて落ちてしまった!
あなたは絶句した。

「お前、どうしたんだ?死にたいのか?
…まさかここまで来ておいて何も知らない訳ではあるまいし。というかそんなこと言ったら殺す」

どうする? 
1「正直は美徳。速やかに状況把握をすべし」
2「沈黙は金なり。下手のこと抜かしたら殺される」
3「1と2の妥協案。言い訳とごまかしと謝罪と美麗辞句を用いご機嫌取り」
4「ゲームなんだからリセットしなさい」 
あなたはポーズしてサイコロをふった。3がでた。
ちっ。リセットできないか…。
あなたはポーズを解除した。

あなたは少女に対し【言い訳とごまかしと謝罪と美麗辞句を用いご機嫌取り】!

少女は頭を抱えた。
「…つまりお前はいわゆる記憶喪失とかいうアレでコレがソレ?えー…
…………私の決意返せ!あの時の涙返せ!あと金返せこの恋泥棒!色男!女の敵!
はー…私のことも自分のこともわからないのか?」
あなたはうなずいた。
「じゃあ少しだけ説明してあげる。
さっきのは…【ぐー】は【ちょき】に勝ち【ぱー】に負け、
【ちょき】は【ぱー】に勝ち【ぐー】に負け、
【ぱー】は【ぐー】に勝ち【ちょき】に負けるっていうルールの殴り合い。
ルールよりどれだけ先に殴るかが鍵…細かいことははあとでいいか。
ルールで負ければ武器が壊れるから、お前の【ちょき】の指も落ちたんだ。
それで、お前も私もその殴り合いの参加者で…ええと、つまり…ああもうこの馬鹿!
私はお前を倒そうとしてたんだよ!」
そんなあ。少女はひとりで喋ってひとりでキれた。
少女はゆらりと立ち上がり再び【豆腐】を手に殴りかかってくる!

どうする? 
「とりあえず勝てそうな【ぱー】をだすぜ!」
「まあ、一番【ぐー】がいいかな」
「ここはあえて【ちょき】をだすぜ!」
「つきあってられねーよバーローwww逃げるわwww」
「ありのまま彼女を受け入れる」

どうする? 
あなたはポーズしてサイコロをふった。5が出た。
…これって、6が出たらどうなったんだろう?
あなたはポーズを解除した。

少女が殴りかかってくる!

あなたは【ありのまま彼女を受け入れる】!
あなたの頭に【豆腐】がクリティカルヒットした!
床に倒れたあなたに少女が駆け寄る。

「何でよ!殺されそうになったら逃げなさいよ!本当の馬鹿か!
お前が本気になってくれないと私が…私だって何もできなくなる!お前のせいだ!
後悔したくないのに!おとなしく私なんかに殺されるな!」

そう言いながらも少女はあなたを素手で殴る。
あなたの頭からは血が流れている。
少女は泣いているようだ。

「泣いてない!泣いてない馬鹿!…うわああああん!」

意識が朦朧としてきた。目がかすむ。
おや?また誰かが部屋に入ってきたようだ…
少女は気づいていないようだ。

どうする?