『水滸伝(四) 道蛇の章』

水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)

 絶望した! 四ヶ月も前に読了してたのに感想書くの忘れてて絶望した!

 これまで後手後手に回ってきた青蓮寺が、遂に一歩先手を取りました。これから敵味方入り乱れた混戦になっていくのかと思うとドキドキが止まりません。いえ、それは梁山泊がピンチに陥ることと同義なので素直に喜べない嫌な予感も満載ですけど。典型的な悪役だと思われていた李富さんに芽生えた、人間ドラマ的な葛藤が印象的。

 もう四巻にもなるのに、新キャラはまだまだ続々と登場し続けて緩まることを知りません。これだけ人がいてもぜんぜんキャラが被らない北方さんの手腕にはただただ敬服。でもそろそろ巻頭の人物表だけではおっつかなくて、詳細なリストが欲しくなってきたところ。これでも登場人物は全体の約半数ほど、これから更に倍近い人々が出てくるというのですから、なにやらそろそろ目が回ってきましたよ。