『GUNSLINGER GIRL(6)』
かわいそうな女の子がまたひとり誕生したでござるの巻。
……というような表現をして言いものか、ちょっと判断に困ります。だって、少なくとも義体の女の子たちは、自分たちは義体だからかわいそう、なんて風には思っていないはずだからです。
公社の人間でも読者である私たち自身でもいいんですけど、そんな傍観者が彼女たちを見て「かわいそう」と思ったときだけ、想像上の存在として「かわいそうな女の子」は現れるのかもしれません。昔、某ライトノベルで「イリヤは幸せだったのか問題」みたいなのがありましたけど、そういった話が思い起こされます。
ところで、サウンドホライズンSound Horizon*1の人が手掛けたキャラクターソングなんかは、かなり義体の主観に寄せて歌詞が描かれているみたいです。「ねえジョゼさん」みたいな、もう完全に女の子の頭の中の世界。
こういうところを見ると、若い女性読者なんかで義体自身に感情移入して作品を鑑賞しているような層もあるのでは、みたいなことを考えてしまうんですけどどうなんでしょう。幸い「この日記は閲覧者の半分が女性である」というすごく怪しいデータがあるので、その辺聞いてみたいです。
*1:カタカナで書くなやアホという旨のクレームが来たので修正。ファンこわい。