『GUNSLINGER GIRL(8)』
もうサンドロペトラペア出ずっぱりで一期生ファン涙目の今日この頃いかがお過ごし帝国の逆襲。
普通に恋愛をしているように見えます。でもペトラさんがサンドロさんを守ろうと激昂するシーンでは黒のモノローグフキダシで条件付けがしっかり発動してるように見え、根底のところでやっぱり業の深いものに支配されているようです。
同時に、条件付けが必ずしも絶対的な束縛でない、あくまでひとつの「効果」であるという側面も示されてきた感じです。こうなると、これはこれで一種の難病ものの変形として彼女たちを解釈するような視点も持ち出しうるのかもしれません。「痴話喧嘩したりすることも可能だよ、ただし相当げろげろ吐くよ」的な構図は、恋人が性病です的なお話と似たところがないでもなし。(どつきまわされそう)
一期生とペトラさんを並べると、それはそれで自然に見えていた一期生の歪さが際立ってくるのがまた興味深いですね。ペトラさんの何気ない一言が大きな波紋を与えそうな感じでもありますし、「ゆっくりと終わりに近づいています」とかいやーな感じの予言も出てきたり。次巻あたりアレですね。アレ。
「私は善良な個人であり邪悪な組織人だ」という発言がとても的確で、この作品、というか相田さんの「態度」のようなものの一面を表している気がしました。あの親子が出てきたとき、「EDENだったら二人ともあっさり殺されちゃうんだろうなあ」とか思ってしまった私のほうがしねばいいです。