『紀仙呟篇』3-2 7行〜

「世の中の流れや人の心、言葉の機能を数式によって完璧に表すことは可能だ。しかし、そこに一切の具体性を含めてはならない。具体による汚染によって、抽象がほんの僅かでも欠けてみよ。数式は世界をありのままに表す真実の形から、世界を覆い歪める欺瞞の暴力へと堕ちるだろう」

「つまり、数式とは我々の手に余る」