出演者ほとんど知らなかった私が「我々はニートスズキを甘やかさない VOL.2」の感想書きます

 はい、行ってきましたよ! 家来の後ろについてったんですけれど、心の綺麗な人には見えない魔法がかかってるので気づかない人が多かったかもしれません。六時には椎名林檎さんの歌を口ずさみながらJR新宿駅の東口を出たんですけど、家来が道に迷いやがったので目的地のロフトプラスワンに着くまで一時間かかってしまいました。道くらいしっかり調べとけや。

ニートスズキさん

 会場に入ったらパンフレットとローションを配られました。14歳の女の子の見てる前でローション配るなんてひどい企画です。壇上ではニートスズキさんという人が既に喋り始めていて、オナホールをいじくり回しながら何か色々と喋ってました。ひどい企画です。

 ニートスズキさんについてはさっぱり知らなかったのですが、後から調べてみると昼サイブログはid:rahorahoの人だそうです。ニートなのに時々TVに出るそうです。ニコニコ動画にオナニー動画を上げたけど削除されたという話をされていました。重ね重ねひどい企画です。

 前回はしゃぎすぎたとかで今回はトーク中あまり前に出てくることがありませんでしたが、かなり喋り慣れているらしく司会の役を淡々とこなしておられました。話せるニートでした。

杏野ヒナナさん

 コスプレイヤーさんらしいです。水着に首輪とかつけての登場でした。彼女もあまり前に出ることはありませんでしたけど、ずっと相槌や問いかけなど会話を潤滑に進めるのに気を遣っておられました。大人の女性です。

 司会進行もなかば杏野さんが務める形になっていて、絶え間なく続きそうな話を上手いところで切り上げて次の企画に持って行くというシーンもしばしば。企画をカリキュラム通りに進行させらたのは彼女のおかげだと思います。真の司会役でした。

天野年朗さん

 萌え理論ブログはid:sirouto2さん。ぶっちゃけトーク参加者の中で知ってるのはこの人だけでした。トークライブに参加すると聞いたときは、萌え理論の人は論だけでなくて弁も立つのかーと感心してたんですけど、別にそんなことはありませんでしたのだ。

 登場時からかなり緊張されていたようで、言葉を発される機会はちょっと少なめでした。ただし喋るときは一気に喋って独演状態になるので、全体の印象は薄いものではなかったと思います。

 CGM的な発想をあてはめるなら、トークというものはお互いの意見の応酬を重ねることによって一人では思いつかない偶発的なアイデアを生み出すのに有効です。ただ天野さんはわりと一気に纏まった分量を喋るので、意見を言い終えたところで話が閉じてしまいがちでした。これは萌え理論の人らしい"論"の示し方でありますけれど、今回のようなトークライブであれば他の人の相槌や反応を挟むことで面白い展開を導けるのかなとも思います。今度ラジオとかUstreamとかやるなら聴いてみたいと思いました。

 途中でニートさんがオナホールを壇上で回して皆で指を突っ込むというシーンがありました。天野さんはオナホールをまじまじと見つめてとても指入れたそうな顔してましたけど、結局我慢されたようです。もうせっかくだから入れちゃえばいいのにと思いました。

PPパナップさん

 ゲイのアイドルさんだそうです。最後の方でダンス踊ったりされてました。芸そのものが凄い東方力丸さんと違って、パナップさんのダンスそのものを見に来ているという人は少ないでしょう。でも、前よりダンスが上手くなったという評が聞けたりもしました。そういった扱われ方がまさにアイドルなのだなあと思いました。

 登場直後の、「自己紹介してください」に対する「カレー食べたいです」という返事がとても印象的でした。こういった切り返しができる人に嫉妬します。あと薬剤師さんだそうです。

中沢健さん

 歩く雑誌さん。本なのか張り紙なのかポスターなのか、全身に文字やイラストを大量にぶら下げた画期的な衣装での登場でした。別に今回特別にウケを狙ったとかではなく普段着だそうで、新宿のお巡りさんには注意されすぎて顔なじみになったそうです。

 小学生の時に考えたキャラクターをグッズ化して売り込んだり、映画撮ったり、アイドルをプロデュースしたり、とても活動的な変人でした。ここまでで十分守備範囲広すぎなんですけれど、本職は特撮オタクさんらしいです。フィギュア雑誌にコラムも書かれてるとか。

 とにかく変人的な意味でインパクトの強い人でしたけど、自分の変人ぶりを売り込むための営業活動などはちゃんとされてるようです。変人も営業をする時代なのです。「誰かが拾ってくれる」なんて思っててもそれだけじゃ誰も見向きもしてくれないのでしょう。痛いところ突かれて私はとても悲しいです。

※追加情報。どうやら流水大賞であしたの賞を受賞されたそうです……。

東京メトロちゃん改めメトロぽりちゃんV

 地下鉄の妖精だけど東京メトロに訴えられて改名されたそうです。でも衣装はナースウイッチ小麦ちゃん。過剰にブリッ子して喋り続ける態度は本人曰く素だそうで、確かに年から年中こういうことをやってると人間素も何もなくなるなあと思いました。なかなか構造主義的な人物像です。←意味分かってない

 アイドルということで歌を歌います。ドクロちゃんを熱唱しながらニートスズキさんやファンを巨大注射器でぼこぼこ殴りまくる姿はたいへん爽快でした。「オラぁニート!」とか言ってまさに鬼の形相。天野さんも一発もらって嬉しそうでした。

 基本ブリッ子ときどき毒舌。演出的には「ブリッ子の猫の皮が破れて素が出た」ということになるのでしょうが、正直「メトロちゃんは地下鉄の妖精だおー」とか言ってるときより暴力モードの方が演技っぽく見えたりしもします。"本当の私"なんてきっとどこにもないのですあうあう!

 なんか色々と演出上の事情や葛藤があるみたいで、注射器でオラァと殴りながらこっそりごめんねーと相手をいたわり気遣うシーンも見られました。彼女の複雑な胸中が凝縮して発露された瞬間であったと思います。アイドルもたいへんです。

東方力丸さん

 この人は凄かったです。漫読家という存在はかすかに記憶にありましたけど、実物の迫力を生で体験して衝撃を受けました。歌や踊りや絵画などと同じように、この漫読はまさに"芸"です。漫画を声を出して読む、それだけのことが本当にこの人にしかできない"芸"として成立していました。

 今回の演目は『くそみそテクニック』。東方さんが一言声を発するごとに会場からドッカンドッカン爆笑が起こるという有様でしたが、その笑い声の中には多分に畏敬の念も含まれていたのではと思います。キャラクターによって声質を見事に変えられるので、目の前で明らかに東方さんが喋ってるのにどこか別のところに人がいて会話をしているような錯覚にとらわれました。

 本人のキャラクター込みの魅力で戦っている参加者の中にあって、一人"芸"そのものを武器に戦っていこうとする姿勢が印象的でありました。会場で実演した漫読の出来が本人にとって満足できないものだったようで、解散後も退出するお客さん一人一人に挨拶しながらリベンジの意志を誓っておられました。そういった本気かつ謙虚な姿が、一回転して結果的に人間としての魅力を生んでいるという面もあったと思います。

キスおばちゃん浅見千代子さん

 カルチャーショック。ニートさんがクイズに間違えた瞬間に残念なSEが鳴ってこのおばちゃんが登場してニートさんにディープキス、そのあとPPさんと杏野さんにもぶちゅーっとキスをして、ウギギなBGMに合わせて踊り出して一通り自分のお尻を振ったりお乳を揉んだりして帰って行きました。この間、終始無言で無表情。うちゅうのほうそくがみだれました。そのときの映像がこれ→はてなブックマーク - 【プロ作家】ニートスズキイベントで『キス!!』 ─ロフトプラスワン

 壇上に狂乱が吹き荒れる中、床を這いながら壇から逃げ出す人がいました。天野さんでした。獣は目立つ者を狙います。おそろしいキスから逃げ出そうとするあまりのこの奇抜な行動はどう見ても死亡フラグであって、ああきっと天野さんこのあとキスされるな、天野さんのことだからこれを見越してわざとおいしいとこ持っていこうとフラグ立てに回ったのかな、などとわくわくしながら見ていたんですけれど、おばちゃんは天野さんに目もくれず横を通り過ぎて去って行ってしまいました。残念でした。


まとめ

 普段小説とか漫画ばっかり読んでる立場から見ると、深夜TVとかコスプレとか変人とか新しいジャンルに触れられて新鮮でした。とにかく刺激的でパッションも喚起されるので、たまに頭が硬直してきたかなと思ったときにこういう場に出るとよい効果が得られるだろうなと思いました。

 あとこういうのライブハウスっていうんですか、新宿行っても紀伊国屋ジュンク堂をハシゴして帰ってくるくらいしか場所知らなかったので、こういう世界もあるのね的な感慨に打たれました。チケット代金ドリンク別とか。リリー・フランキーさんの壁画がやたら目立ってました。

 閉会後、天野さんにご挨拶がてら泉和良さんの『エレGY』を渡してきました。あわよくば萌え理論ブログで紹介してもらってAmazonから購入者殺到してじすさんうはうはという絵図を頭の中に描いています。みんなエレGY読むといいよ! アンディーメンテやるといいよ! というところで今回の感想の締めとさせていただこうと思います。(ひどい)