『新世紀エヴァンゲリオン(12)』

• パパがちゃんと「父親」として振る舞ってる！(でも悪い顔)
• 復活したアスカの表情が妙な弱気さをたたえていていい感じ
• ラストの初号機の構図は「伸縮自在なエヴァ」設定の面目躍如

　めくるめく「異本」的展開にヨダレが止まりませんね。つい数年前までの「貞本エヴァ」という言葉には実体がなく、ぜんぜん続きの出ないコミックスの細部から湧き立つ"何か"を通して幻視するしかない観念上の概念だったように思います。それが今、本当の実体をもって私たちの前に結実しようとしていて、たいへんな感慨。十五年越しの何とやらです。