『最後の性本能と水爆戦』

最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

 意味が理解できないにも関わらず、なにがしかの名状しがたい感情を喚起されずにはいられない、そういう作品を読めるのは嬉しいことです。それを必ずしも分析して明文化したいとは思わないんですけれど、現に喚起されるその感情を見過ごさず、なるべくそのままの感情として受けとめられるようにはなりたいですね。書かれている状況は突き抜けてるけど、感情自体はごく身近なところにも現れてくるので、読み終えた瞬間放り出されたように切なくなります。