俺屍2リプレイ(4) 1120年9月〜翌1月 夜鳥子さん下野

  • 烏兎: 前当主(鬼籍)。独妙の兄。せいぜい二年の命とは聞いてたけどまさか一年半しかもたないとは思わず、微妙に覚悟のないままポックリ死亡。
  • 独妙: 現当主。「当主が戦闘不能になったら戦闘終了」というシステムを突いて、いざとなったら若者の盾となって死ぬ役。当主になっても早口は直らず。
  • 転: まろばし。女たらしな独妙の弟。軽薄なあんちゃんなので亡き兄の下の遺児・由良英との相性が最悪。初対面でどやされて以来逃げ回る日々。
  • いずみ: 前当主の長女。気は優しくて力持ち。小さい頃亡き父が買ってくれた特注武具の性能が伸び悩み、現役のころ父が使っていた武具を譲り受ける。ちょっと嬉しい。
  • 由良英: ゆらふさ。前当主の次女。豪快というより我が強くて周りとうまくやってけない人。初陣前に父に指導してもらえると思ってたのにいきなり死なれたので多分いちばんダメージを受けてる。
  • あらすじ: 百鬼祭りの強敵に備えたいこのタイミングで当主に早世されて戦力ダウン著しい萩谷家だがそもそも祭りの場所が分からなかった!

1220年9月 百鬼祭り!


 というわけで、萩谷家の当主は代々烏兎の名を継ぐことが独妙によって宣言されました。朱点難の時代の伝統にならったというところでしょうか。特に資質に秀でるわけでもない自分が当主に指名された理由は独妙にも分かっているはず。いずみが当主となるまでのいわば「繋ぎ」にすぎない立場ですが、当主は当主。まずは落ち着いて喋る練習を、と今さら早口の矯正をはじめました。兄の遺影の前で毎日ぶつぶつ何事か喋り続ける独妙、一見すると危ないおじさんです。



 何はともあれ百鬼祭りに備えなければいけません。ちょい値が張りますが、防御力やや低めのいずみを前列に出すため、例のヴァルキリーの鎧を購入(ちゃう)。ぜんぜん威力の伸びない特注武器を使い続けるのも諦めて、父が生前使っていた薙刀に持ち替えました。これで攻撃力は一族トップに。討伐隊が三人になってしまってけっこうな戦力ダウンなのですが、今できる準備はこんなものですかねえ。



 百鬼祭りの開催される北辰桜国へ遠征。討伐隊の欠員を埋めるため、北辰桜家の清純さん(NPC)にご同行願いしました。能力値は高いけど装備が弱いため、総合力は低い……というなんか微妙な性能。売ってる武器は萩谷国より強いんですけどねえ。でも装備のあまり関係ない術方面では役立ってくれそうです。なにより全体回復術の「お地母」を習得済みなのが心強い! なお最初に訪れたとき以来年を取ってないように見えるのは詮索しない、いいね?



 人は海の機嫌に振り回される、という話をした後にこれ。いやまあお察ししますけど、こっちもたいがい振り回されてんですからね!



 竜宮渡りの迷宮を一段階奥まで進んだところで百鬼祭り発見! ちょうど熱狂の赤い火が灯るタイミングでしたが、百鬼祭り中は常時熱狂状態なのであんまり関係なかったですね……。前回のことを教訓とし、今回は百鬼夜行の鬼を残らず狩ってから奥へと進みました。百鬼というだけあって様々は種類の敵が出てくるみたいで、熱狂状態も重なり珍しいアイテムを大量獲得。ほっくほくです。



 晴明の式神潮丸との戦闘。「ちなみにあなた方には絶対倒せません。追わないからちゃんと逃げてね?」みたいなことを言われました。黄川人なみに人食ってますねこいつ! でも意味のないことをわざわざ言わないでしょうし、一体どんな謎かけなんでしょう。

 誰が攻撃しても20くらいのダメージにしかならず、ならばと術の併せで対抗。全員で赤玉を併せると300以上のダメージになり、だいたい二、三発ほどで撃破できます。ところが「再召喚」とか言ってあっさり潮丸を復活させる晴明。念のためもう一度倒してみましたが、やはり再召喚。フンガー! はいはい逃げます逃げます!



 退却が間に合わず、客兵の清純さんに深手を負わせてしまいました。おのれ晴明……。あー、でも戦勝点はちゃんとくれるんですね、よかった。

式神を御せるのは陰陽士のみ。天界の夜鳥子を連れてくれば自分の殺し方を教えてやろう」的なことを言う晴明。なんでうちの一族は宿敵のお遣いみたいなことばっかりやってるんでしょうね……。



 あ、はい……。たしかに、他家の人間とはいえ今回はじめて戦闘不能者を出してしまいました。気をつけましょう。



 百鬼祭りのおかげで術方面は大収穫です。強めの全体攻撃術の雷電、お地母の上位の全体回復術春菜、敵を毒化する蛇麻呂、移動中は敵の数を減らし戦闘中はバシルーラの効果を放つ野分、敵の速度を下げるみどろ、味方の水属性を強化する水祭りっと。まあいくら巻物があってもステータス足りないと使えないので、雷電・春菜あたりを覚えられるのは当分先でしょうけど……。

  • 奉納点 3219 => 4739

1220年10月 富士見ヶ原の五郎さん

 孔雀院明美の元からいずみの娘がやってきました。コーちんが言うには「あっしが人間ではないと一発で見抜いた」とのことで、なかなか察しのいい子のようです。



 母によく似た容姿ですが、なんとも不適な面構え。そして火の資質がとにかく高い! ただし体の水が低いので体力は低く、技も火以外は軒並み低いので術に対して打たれ弱そうなのが弱点でしょうか。孔雀院の雀からとって、すずめと命名。前列にも後列にもなれる槍使いを任せることにします。

 気性の荒いところが似てるので、叔母ながら年の近い由良英とは仲良くやってくれそうな気がします。あるいは喧嘩友達? 泣く子が苦手らしいので、そのうち新しい子ができたら子守でも任せることにしましょう(陰険)。


 えーと、コーちんがいきなりタリラリラリラーとか言い出して何事かと思いましたが、昼子からの電波を受信したそうです。目をピカピカさせながら昼この言葉を伝えるコーちん。何この演出……真剣なBGMなのに見た目完全にギャグですよ! メッセージウィンドウの背景に昼子の顔アップ映すのもやめて! スクリーンショット撮れないのでお見せできないのが残念です。

 とりあえず内容としては、先月晴明が言っていた夜鳥子を地上に降ろす準備ができたのでいつでもどうぞ、ということでした。阿部晴明の目的が謎だらけで困ったわーみたいな態度の昼子ですが、大部分カマトトな気がしてしょうがありません。なお件の夜鳥子という神はOPで既に一度出てきてまして、皆殺しにされた萩谷一族を自身の命と引き替えに生き返らせてくれた恩人です。CV林原めぐみ。地上に降ろすというのは、死んで天に戻った夜鳥子をまた人として地上に転生させる、ということみたいですね。


 夜鳥子を地上に降ろすのは交神と似たような扱いで、やはり一ヶ月要してしまうもよう。今月は由良英の初陣なので、夜鳥子を呼ぶのは来月以降に回すとしましょう。行く当ては特にないので、せっかく鍵を手に入れたのに一度も奥に進んでない富士見ヶ原にゴー。当主独妙の身体を呪いが蝕みはじめたので、気休めに漢方薬など呑んでみます。



 神になる人や鬼はいくらでもいるけど、人になれた神は夜鳥子だけだそうな。そのことを妬む者もいるとの話ですが、たとえば不死身の晴明も夜鳥子を通じてただの人間になる方法を求めているとか? ところで黄川人ってなぜか夜鳥子のことをさん付けするんですけど、何か因縁でもあるんでしょうか。



 二柱の神様、みどろ御前と地蔵堂円子を解放しつつ奥へ進むと、中ボス・太刀風五郎さんの祠が。前作でも昼子に言われて一族の修行相手となってくれた彼ら、これは「鍛えてくれる」方の神様ですね。以前戦った土公ノ八雲の感じだと、この階層に出てくる中ボスで深手を負うようなことはないはず。初陣の由良英がちょい心配ですが、月後半にもなるとそれなりに成長して体力が200台に乗ったのでまあ大丈夫でしょう。



 よ、よわい。二回ほど攻撃してきましたが、二回とも回避してしまったのでノーダメージ撃破です。ま、まあまだ序盤だし祭具を集めるとボスも強くなるそうなので……。

  • 奉納点 4739 => 7384

 ひょー。神様解放で1000点上乗せされてますが、毎回安定して1000点以上稼げるようになってきましたね。今回手に入った巻物は全体攻撃術の白浪と全体状態異常回復の仙酔酒。強化術まで打ち消しちゃうのが難ですけど、複数人を眠らせてくるなど癖のある敵と戦う際はかなり便利です。



 ところで先月コーちんが付けてくれた月報なのですが、傭兵が深手を負うと名前部分が消えて変な表示になっちゃうみたいですね(「様がやられた…」の部分)。バグかしら。あと敗走時のマークがどう見ても巻きぐそでひどい。

1220年11月 夜鳥子転生の儀


 神様に振り回されてる感覚はコーちんとも共有できてんですよね。この辺は根本的に昼子サイドだった前作のイツ花と違う反応。



 由良英は先月の初陣でそれなりに成長してくれました。いっぽう当主独妙の身体には完全に呪いがまわり、もう討伐に出られる状態ではありません。思えば兄である前当主が死んだのもこの年齢。身体の衰え具合も死の直前の兄と同程度ですし、悪くすればこの命も今月限りです。

 自分が生きているうちに面倒ごとをひとつでも減らそうと思ったのか、独妙はこの月を夜鳥子転生の儀に当てることにしました。今や討伐隊の主力であり娘の相手をする時間をこれまであまり取れなかったいずみは、思いがけずに浮いたこのひと月ですずめの指導に当たれることを喜んでいます。



 ちゃんと赤子から生まれ直すんですね。ということは、萩谷家にやって来られるのは再来月になるでしょうか。なお交神の儀と同様、奉納点もしっかり取られるもよう。

  • 奉納点 7384 => 4066



 ……と、やはり独妙も兄と同じところで死に追いつかれてしまいました。兄の死を見ていなければ自分は取り乱していただろうな、とどこか他人事のように考える独妙。予定していた通りに粛々とことを進め、亡き兄の娘であるいずみを三代目萩谷烏兎に指名しました。もともと兄そっくりな顔立ちだった独妙ですが、当主を継いでからは生来のそそっかしさも抑え込んでおり、ここ数ヶ月は振る舞いまで兄そのもの。その最期の姿に、不思議な既視感を覚えるいずみでした。



 一族の復讐のため、独妙は自身が子を持つことを諦めていました。その事情を知るいずみは、この遺言に重いものを感じたことでしょう。独妙と同じような立場である転もまた、二人の兄を亡くしたことで自分の振る舞いについて思いを馳せるようになったようです。

1120年12月 夜鳥子さん到着


 うーん昇ったり降りたり忙しい神様連中です。どうも本作ではランダムなタイミングで神様がどんどん地上に降りて来ちゃうみたいですね。



 あれっもう来た早っ。交神の儀で授かった子供と違って、夜鳥子さんの転生はひと月待たなくていいみたいですね……。家に来てからは基本的に一族と同じ扱いなので、ちゃんとゼロ歳から育てなければいけないもよう。ただし交神や隊長の任命は不可、当主の指名ももちろん不可と。

 独妙や黄川人の話では一族の恩人らしいので努めて丁寧に接するのですが、夜鳥子さんの方はあまりそういう対応も望んでない感じ。そもそもめっちゃ無口なので気の強いすずめとは今にも衝突しそう(何か言いなさいよー的に一方的に突っかかりそう)ですし、どうにも扱いにくい子が来てしまって襲名早々困り果てるいずみでした。


 今月は七色温泉討伐。ここでも土公ノ八雲が出てきました……今回のボスは迷宮ごとに固有ではない? 雑魚蜘蛛が邪魔なうえ、どうやら物理攻撃が一定確率で蜘蛛の糸に無効化されるっぽい。先の五郎さんほど楽には倒せませんが、攻撃が緩く危なげのない相手なのはやはり変わりません。戦勝点おいしいし、いい訓練相手です。

 この月はとりあず七色温泉初心者ルートを進めるところまで進みました。最終的には宴会場に出て食台の上で鬼が踊ってる光景まで確認できましたが、周りを詳しく見渡す前に時間切れ。うーん、それなりに急ぎ足で走り抜けたつもりだったのですが……そろそろショートカットルートが欲しくなってきました。

  • 奉納点 4066 => 5820

 今回の収穫は白鏡と対になる術の黒鏡。敵の能力値を味方に写し取ります。黒鏡でボス敵の能力をコピーした味方の能力を白鏡でさらにコピー……なんてトリッキーな戦い方もできるわけですが、手間がかかるし相手を見極めるのもなかなか難しいので本当にやるかどうかは微妙。

1120年1月 おぼろ夢子打倒

 あけましておめでとうございまーす。今月も討伐です。ちょっと流れに乗ってきましたね。そろそろ長老の転が老いを訴えはじめましたが、漢方呑んでもらってどうにか戦線に立ってもらいます。

 さて、今回やって来たのは焔獄道。中央に大きな丸い2階建ての広場があり、その周りに何本もの通路が走ってるような構造。上階と下界はエレベータっぽい足場で繋がってたりなかったり。うーん地図が欲しい……。


 それにしてもアホな名前の武器……。最初見たとき一瞬かっこいいように思えたけど、元ネタが野球と気づいて「ああ……」ってなりました。



 中ボス、おぼろ夢子! 普通ボスっていうのは上に進んだときに現れるものですが、彼女は広場を左に出て下に向かった場所にいました。ちなみにトンボではなくカゲロウ。カゲロウ、つまり回避を上げる陽炎の術に対応する神様らしく、いかにも変幻という感じの神様。地上に降りた理由も「退屈だったから」とかなんとか、一周回って非常にわかりやすいタイプのお方です。

 陽炎の術に縁があるだけあって回避がめちゃくちゃ高く、二回に一回は攻撃を避けられました。でも体力も防御力も低いので二回当てたらあっさり撃破。なーんとも極端な性能です。土公ノ八雲よりも手応えはなく、太刀風五郎さんと同じくらいのポジションですかね。戦勝点も相応の190点。



 どちらかというと、そこから先に進んだエリアにいる雑魚敵、清姫大将が怖かったです。彼女の使ってくる紅涙弾はそこそこの攻撃力の全体攻撃なので、深手を負うほどの危険はないとはいえ回復に要する技力の消費が結構ばかになりませんでした。


 今月の戦利品は紅涙弾とお雫と矛錆び。紅涙弾は上述した全体攻撃術。お雫はベホイミ相当の単体回復術。矛錆びは敵前列の攻撃力減少。単純な性能ながら今後必須となるお雫の入手はやっぱり嬉しいです。

  • 奉納点 5820 => 7216

 というあたりで今回は終了。やったー5ヶ月進みましたよー(前回まで4ヶ月ごとだった)(まだ遅い)。そろそろ序盤のイベントラッシュ期間が終わりつつあるように思えるので、次回ももっと手早く進めるでしょう多分。今の倍くらいの速度で進むのが理想であります。