俺屍2リプレイ(5) 1121年2月〜8月 異国遠征

  • 転: まろばし。足裏が弱い1歳6ヶ月の老人。長兄の烏兎も次兄の独妙も1歳6ヶ月で死んだので、「俺今月死ぬから」が口癖になっている。いつの間にか家族が女だらけ。
  • いずみ: 耳裏が弱い三代目当主。気が強いorつっけんどんな家族ばかり増えて気苦労絶えず。気遣いできる子が損する家。
  • 由良英: ゆらふさ。いずみの妹。気が強い&つっけんどんで人付き合いに難。昔よく蹴っ飛ばしていた転が死ぬ死ぬ言い出してわりと心配。
  • すずめ: いずみの娘。気が強い上に世話焼きなので、意固地な由良英になにかと構ってはこじれて喧嘩に発展。最近は無口な夜鳥子さんにもピリピリ。
  • 夜鳥子さん: 晴明と引き合わせるお遣いクエストのために天界から転生してきた無口な居候。設定等洗いざらい喋ってくれればストーリー端折れそうだけど無口なのでそういうサービスはない。
  • あらすじ: 宿敵晴明を討つはずがいつの間にか晴明に頼まれたお遣いクエストをこなしている一族の明日はどっちだ

1121年2月 夜鳥子さん初陣

 ほんとはいずみの交神がしたかったのですが、夜鳥子さんの初陣月に当たってしまったのでそちらを優先。陰陽士ということですが、特殊スキルの「式神」はまだ使えないみたいなので実質「軽装備までしか装備できない柔らかい薙刀士」といったところ。



 今月も焔獄道討伐。先月おぼろ夢子を倒した場所を抜けて広場に出たけど、奥に錠前つきの扉があるなーと思った瞬間にタイムアップ。鍵の色だけでも確認したかった……。

  • 奉納点 7216 => 8393

 巻物収穫は全体攻撃の華厳、マホトラ効果の魂寄せ、土属性付与の土纏い。華厳は使う者が使えばそれなりに実用的な威力が出るはずです(敵に使われるとめっちゃ怖いですが……)。



 帰ってくると、やはりと言うべきか長老の転が危篤。うーん、兄弟三人そろってこの年齢ですか……。



 お気楽な三男坊、若い頃はわりと阿呆こいてた転も、いつの間にか萩谷家の長老。当主を継いで意識的に長兄を真似るようになった独妙とは違い、彼は最期まで飄々としていました。その好々爺然とした態度は、それなりに家族に親しまれていたかもしれません。由良英やすずめあたりからは、年甲斐もない助平じじい扱いされてたような気もしますが……。亡くなった転の足の裏をぼんやりと見つめながら、彼が生きているうちにむかし耳をやられた仕返しをしておけばよかった、と不意に思う当主でした。

1121年3月 いずみ交神


 そいえばだいぶ前に晴明調査書なるものをもらってたんでした。あれ、えーっと、なんか阿部晴明と安倍晴明が別枠扱いされてますね? 史実上の安倍晴明はあくまで安倍晴明であって、作中の阿部晴明と同一人物とは限らない、と。うーん、ここまでずっと安倍晴明って記載してましたよ……(こそこそと修正)。萩谷一族の祖先の源太は大江山討伐に参加した有力な武将の一人とかなんとかそんな噂がありまして、その時討伐されたのが昼子と黄川人の一族だったとか色々因縁があるんですが、そこに晴明も噛んでくるって感じになるんでしょうかね。


 さて、気がつけばいずみも1歳3ヶ月です。父やその兄弟は、この月齢の頃に蛇の紋が浮かび上がりました。その恐怖から毎日のように鏡を眺めているいずみですが、幸いまだ異変はありません。それでも、あと半年を待たずして自分も父らと同じ運命を辿るであろうことは覚悟しなければなりません。やがて老いていく自分の代わりに、武器を持つ者が必要でした。


 薙刀を持たせることを前提とするなら、まず必要なのは体の強さ。逆をいえば、技や心の素質は低くても構いません。なおかつ奉納点も節約したい……となると、挙がってくる候補はこの辺なんですよねー……。


 八坂牛頭丸。ウッシッシ、だそうです。やかましいわ。

  • 奉納点 8393 => 4349

1221年4月 奉納試合リベンジ!

 さて、今年もお祭りの季節です。そういえば祭りの時期に合わせて交神すれば奉納点一割引だったんですよね……いずみの老化もまだ始まっていないようですし、ひと月ずらしてもよかったかも。


 さて、お祭りということで、今年も奉納試合に行ってみましょうか。昨年は一回戦で敗退しましたが、今回はお地母等の全体回復術もあるのでかなり戦えるようになってるはずです。



 やった! 敵はたった三人、しかも隊長が前列です。隊長を集中攻撃すれば勝てる!



 まけました。



 せやな。ううー。いけるとおもったんですけどねー。敵の全体攻撃術が思いのほか強くて、こちらが回復する間もなくすずめが深手。それでも剣士の由良英に手番が回ってきたので一撃で決めるつもりで打ちかかり、流し斬りが完全に入ったのですがまだ倒れない。さすがにもう一撃は受け切れまいといずみが追い打ちをかけるも、まさかの空振りで万事休す。逆に赤玉の反撃を受けていずみも倒れ、隊長ダウンにより萩谷家敗北でした。ぐぬー!

1121年5月 他プレイヤー国遠征


 八坂牛頭丸の元から、いずみの第二子がやってきました。あっ……ゆ、ユニークなお子さんですね。そのまんまですが名は泉牛。鉄牛とかああいうイメージ。よくよく眺めてみると悪くない字の形です。牛っていうか、インスマス系のアレっぽい気もしますが……。父から遺伝した牛耳もどことなく魚のヒレに見えますし。

 癇癪もちということで上手くいかないことがあると激昂するのが悪い癖ですが、別に心の資質が低いわけではなく、水も土も高水準。ただし火がそれ以上に突出しているため、あるところで押さえが効かなくなるといったところでしょう。姉のすずめと比べても、心の火と水は同程度。ただし姉は風が高く、彼は土が高いといった感じ。受け流してやり過ごすか、受け止めていつか爆発するかの違いですかね。真面目な子ではあるのでしょう。

 体の土、つまり防御が薄めなのがやや気になりますが、どうもこの一家は居候の夜鳥子さんを除いてみんな防御低めなので仕方ありません。予定通り薙刀を任せます。


 で、それよりも問題は親の方ですよ。先月の奉納試合で散々にやられた一族。特に当主いずみと娘のすずめの傷はまだ癒えません。いずみなんか健康値が半分を切っちゃって、まだ呪いの紋が浮かび上がってないのが幸いとはいえ戦場に立つのはかなり厳しい。……せっかく息子がいることですし、今月は討伐を休んで指導に回ろうかと考えるいずみ。ただし今が鍛え時のつばめは2000両の漢方呑んでむりやり出撃です。

 どうせ三人では大した戦果も上げられないと思い、せっかくなので遠征で他家のプレイヤー様の国にお邪魔することにしました。プライバシー的なアレで名前は伏せますが、ランダムに挙がってきたいくつかの国のひとつを選択。お屋敷に挨拶し、当主の抜けた穴を埋めるため踊り子さんを雇ってみました。うちよりかなーり強いので、後列職の踊り子でありながら十分前列に立てる強さです。



 せっかくの異国なので、今まで見かけたことのない迷宮「根の子参り」に挑戦。相手方のプライバシー保護のため画像に一部コーちんマーク入れてますがお気になさらず。暗闇で足場が見えないけど、灯りをつけると対応する色の床が浮かび上がる、というギミックがあるらしいです。



 今回の赤い火が二回。陰陽師専用装備「玄武の法衣」のおかげで、夜鳥子さんの防御力が劇的に上昇。「荒御霊の胴丸」も今の防具よりツーランクくらい上のオーパーツで、討伐隊の防御性能が大きく改善しました。



 あと肉斬骨断丸なんて刀も。攻撃と敏捷はかなり上昇し防御が下がる、極端な性能です。でも荒御霊の胴丸で固くなった今の由良英ならこんな武器だって怖くありません。遂に攻撃力400オーバーです。



 そして、わわ! 梵ピン将軍! 上位の攻撃力強化術「梵ピン」に対応する神様ということで、前作プレイヤーにはすごく馴染みがあるんですよね。攻撃力はそこそこでしたが、命中が低いのか傭兵の踊り子さんが強すぎたのか、ほとんど直撃を食らうことなく倒せてしまいました。獲得戦勝点を見た感じ、五郎さんやおぼろ夢子と同じランクのボスっぽいので、そんな警戒する必要もなかった感じ。



 さすが異国遠征、巻物だけでも大量です。お焔はメラミ、ツブテと暴れ石は全体土属性攻撃、寝太郎は敵一列へのラリホーマ、お甲はスカラ、風纏いは武器への風属性付与といったところ。

  • 奉納点 4349 => 6706

 奉納点もかなりの収穫でしたが、これは傭兵さんが強すぎたせいかもしれません。敵一列、扇ひとふりで確実に薙ぎ倒してましたから……。

1121年6月 氷結道遠征

 神社に神様を奉ると、対応する属性の装備が街に並ぶとやら。今の萩谷家は火の資質の高い子が多いので、奉る神様も火属性の方がいいことに気づきました。いまお奉りしている卜玉ノ壱与さまには悪いですが、神様の変更を検討します。火属性の神様といえば……。



 こいつらでした……。まあ昼子よりは黄川人の方がマシかなー、ということで、彼の神としての姿である朱星ノ皇子を選択。もっと低ランクの神様を選ぶこともできるんですけど、高ランクの方が御利益ありそうな気がするのでとりあえずはこれで(仕様がよく分かっていない)。



 ピカーッ。黄川人のくせに生意気な。先祖のカタキを奉るなんて不敬な一族とお思いでしょうが、これはこれでご神体を蹴っ飛ばしたりとか新たな楽しみがですね(どっちにしても不敬)。


 さて。まだ見ぬアイテムが手に入り、傭兵の助力も得られる遠征はなかなか悪くない選択であることが分かりました。討伐隊に欠員が生じているときなどは、積極的に狙ってよさそうです。傭兵料はそれなりですが、強い人を雇ってひと月の討伐で存分に鬼を狩れば十分にお釣りが来ますし。

 で、今月の予定です。奉納試合ですずめが負った傷はもうすっかり完治しました。いっぽう、当主いずみの回復はなかなか遅れています。現在の健康値は63、漢方呑んでむりやり出撃できなくもありませんが、全盛期のキレは出せないでしょうし、一撃で敵を葬れなければ薙刀の利点は半減します。

 でも、そもそも1歳6ヶ月といえば、父やその兄弟が亡くなった月齢なのです。それなのに自分は、傷の治癒が長引いているとはいえ老いが来たわけではなく、呪いの紋すら浮かび上がってはいません。なんとなく自分も1歳半で死ぬのだろうなという気がしていたので、これには拍子抜けのいずみです。とはいえ、それは死期が思っていたよりほんの数ヶ月延びただけのこと。来月には息子の泉牛が初陣に立つ以上、自分が薙刀を持つ機会は今月で最後と考えるべきでしょう。しかし、傷の癒えぬ身体で無理をして、足手まといを恐れながら討伐に出るか、家に残って息子の指導を続けるか。改めて考えてみれば、どうするべきかは明らかでした。



 というわけで当主抜きの討伐隊が異国へ遠征。現地の薙刀士を一人雇い、未知の迷宮「氷結道」へと挑むことにしました。



 太刀風五郎の相棒にして五郎さんズの片割れ、雷電五郎! 彼も太刀風五郎同様、昼子に頼まれたので修行の相手をしてやるーなどと言いつつ本気で殺しにかかってきます。決して防御の低くない由良英でも一撃で230ダメージを持って行かれる打撃、これは気を抜けません。

 100ダメージの全体攻撃なども凌ぎつつ、由良英の刀を攻撃の軸として辛くも撃破。奉納点は土公ノ八雲と同等ですが、こちらは悪くすれば誰かが深手を負う危険もありヒヤリとしました。奉納試合を抜きにすると、今までの戦いで最大の難所でしたね。

 五郎さんを倒してずんずん奥まで進んだところ、四色の提灯が灯る広場に。ここに来るまでに見た松明と同じ色を選べという趣向のようです。んー、まったく記憶にありません。



 敵の大将の変わり目を階層の分け目とするなら、今回は第三階層? まで進めたようです。初突入の迷宮でしたが、ここまで深く来られたのはどの迷宮でもはじめて。道も単純でしたし、わりと攻略しやすい迷宮なのかもしれません。なお写真はせっかくの怒槌丸の併せが耐性か何かの問題で半分無駄になった図。

  • 奉納点 6706 => 9744

 深いとこまで潜った甲斐あってだいぶいい感じの奉納点に。巻物収穫は花乱火、赤地獄、芭蕉蘭。どれも見事に攻撃術です。

1121年7月 ひさびさに富士見ヶ原


 増築イベントやったー! 家族が10人を超えるなんてことはまずないので、これで終盤まで安心でしょう。



 で、今いずみのステータス見たらまだ呪いの紋が浮き出てなくてひと安心……はいいんですけど、はい? 鍋料理? えーと、どうやら夜鳥子さんが家族にいると毎月発生する個性伝染チェックで家族が軒並みやられたようで、いずみは鍋苦手、由良英とすずめは鍋好物、になっていました(泉牛はまだ変わらず)。無口でまともに家族と喋らないくせに黙々と鍋振る舞ってコミュニケーションはかる養子とか尖りすぎでしょこの人! 個性の伝染は家族間でも低確率で発生するそうですけど、夜鳥子さんの鍋はチェックの機会が多いので特に伝染しやすいとかそんな話らしいです。一回目は面白いですが、夜鳥子さんが来るたびにこうだとちょい辛いですね……(後日パッチで確率調整する見込みっぽいです)。

 でまあ何はともかく夜鳥子さん浮いてる問題が鍋を通じてそれなりに改善されつつあるようなので、懸念がひとつ解消されてほっとする当主いずみ。一家が穏やかに過ごせるならば、苦手な鍋を連日食わされる羽目になろうと甘んじて受け入れるのでした(不憫)。

 さて、今月は当主いずみの息子、泉牛の初陣です。ようやく傷も癒えてきて薙刀を振る元気が出てきたいずみですが、ここは出しゃばらずにお留守番。鬼を狩り血を浴びることに喜びを覚えるような気性でもなかったはずですが、このままもう二度と実戦に出ることなく自分の人生は終わるのだろうなと思うと、なんとも複雑な感慨を覚えてしまういずみでした。



 おや、提灯が出てますね。昨年同様、また九月に百鬼祭りが来るようです。



 お祭りの場所把握。最初の百鬼祭りと変わりませんね。また二ヶ月後にお会いしましょう。そのまま進んで今回も太刀風五郎さん撃破。なんも考えず殴ってるだけで倒せるので、雷電五郎さんと比べるとすごい楽です。



 さらに進んで、第二階層ボスと遭遇。虚空坊岩鼻! 下界が荒れてるから儂も混ぜろとはいかにもな物言い。雑魚敵に囲まれてるタイプのボスなので一撃自体のお重さはさほどでもなく、速攻のタコ殴りで勝利です。断末魔は「鼻がー!」でした(うっさいわ)。



 そして同じ部屋で水色の鍵を入手! 聞くところによると、最初に手に入れた黄色の鍵以外は持ってなくてもいちおう迷宮最深部まで行けて、他の色の鍵はショートカットを解放するためにあるそうです。といっても毎月の行動時間が限られているこのゲームでは、ショートカットはかなり重要。近道できるかできないかで、月々の稼ぎが数割も違ってきたりしますからね。

  • 奉納点 9744 => 11781

 ところでこの月、初めてのフリーズに遭遇してしまいました。虚空坊岩鼻の部屋のひとつ手前のエリアが妙に広くて、移動中に動作がカクついたりしてたのですが、そのまま雑魚敵との戦闘に突入すると画面が白くなったまま固まってしまったのです。もちろん月の頭からやりなおし。スクリーンショットは全て一回目に撮ったものなのですが、プレイ内容はほとんど同じだったのでまあご堪忍ください。

1121年8月 竜宮渡りにて百鬼祭り下見


わーい家が広くなりましたー! あれ、でも竜宮渡りで百鬼祭り……? 先月私が富士見ヶ原で見た祭りの準備は何だったんでしょ。ちょっと仕様がよく分かってませんが、コーちんの言うことを聞いた方が無難ですかね。念のため、今月は竜宮渡りに遠征して様子を見てくることにします。



 現在の討伐隊。この中でちょっとウィークポイントっぽいのがすずめの体力です。そろそろ成長期も終わるのにこの数値だと、残念ながら今後伸びることも期待できなさそう。幸い防御力は高いものの、術で思わぬダメージを連打されるとあっという間に沈みかねません。いっぽう弟の泉牛は先月の初陣でよく育ち、あっという間に姉の体力を越えました。ただし本討伐隊の現在の主力は居候の夜鳥子さん。一見そんな攻撃力が高いようにも見えませんが、武器が土属性のため高い技力が上乗せされ、雑魚相手の実質的な攻撃力は剣士の由良英と同等。しかも敵前列への範囲攻撃なので、剣士並みの攻撃力でざくざく敵を屠っていきます。攻撃力で劣る上に攻撃範囲も狭いすずめ、ぎりぎり歯ぎしりしてそうです。

 なお当主いずみは既に1歳8ヶ月なのですが、いまだ健康度も減らず呪いの紋も浮き出ずでピンピンしています。まあ夜鳥子さんがやたら強いし、息子の薙刀もじきに親を越えそうなので、今さら自分の出番もなさそうだと安心しているようですが。



 で、竜宮渡り。うーん、こっちも祭の用意してますね。


 今回は土公ノ八雲さんと三度目の戦闘になりました。よく分かりませんが「私はあんたら一族の敵だ! 分かったらかかってきな!」だそうです。


「私を交神の儀に呼ぶときゃ、覚悟しな」とか言って昇天していきました。即堕ち2コマかいな……。



 なんか変な場所にたどり着きました。最深部ではないでしょうが、いかにも何かありそうな怪しげな感じ。でもボスがいるでもなし、うーん……?

  • 奉納点 11781 => 13417

 獲得巻物は幻八、いわゆるマヌーサです。来月はいよいよ百鬼祭りですし、キリがいいのでこの辺で終わりましょう。ちょっとずつ一更新ごとの進行速度が早まってきましたかね?