メギド72「恋は拷問、愛は処刑」

 タイトル公開時は「また混ぜたらいけないものを混ぜて!」と思いましたが……ものすごく綺麗にまとまっててびっくりしました。拷問要素も無理矢理ねじ込んだ感がなく、「恋」と「拷問」で二題囃をやるなら確かにこうなる、という絡ませ方でしたね。今後アジトではキューティーヴァイオレンスナンバー5の恋バナが花開くんでしょうか……(怖い)。

 フルカスの比重が大きめではありましたが、アラストールも対の存在としてすごく噛み合ってたと思います。アラストールのナブールに対する感情はもう少しオブラートに包んでぼかすものかと思ってましたが、直球で恋と明言しててきて迫力がありました。結果的に「つまらない男に恋をしてしまった二人のメギド」といういい感じの構図に落とし込まれて、しかもその男を二人で埋める話までやっちゃったりして、なんか凄いところまで連れてこられちゃった感じですね……。

 デカラビア後編以来、良いイベントシナリオが立て続けに出てきていて嬉しいんですが、たまたまなのか、それとも何かしら理由があるのかは気になるところです。新プロデューサーへの移行が一通り済んで、新しい体制がぼちぼち回り始めた結果なんだとすれば、先の見通しは結構明るく感じるのですが……。

そのほか

  • 抵抗感があったはずなのに異常な説明を聞いてるうちに「拷問も奥が深いんだな……」ってなるソロモン、素直すぎて心配になる
  • 今回の一件で「恋とは苦いものなのだな、勉強になった」って納得してるウァレフォルも大丈夫?
  • ゼパルは初期リジェネでシナリオもらった関係でその後は出番が少ない印象でしたけど、今回は恋バナ回ということで脇役として良い動きをしてましたね。ゼパルはあの通り面食いなわけですが、ムース化したナブールになお執着するフルカスのことを「こんなべちょべちょな奴にあんなこと言えるなんて情熱的」と好意的に評したあたり、他人の恋バナをちゃんと大事にする性格が出てて良いキャラ解釈だったと思います。